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大人の味付けを感じる端正さ、ブロムシュテット / バンベルク響の『マーラー 交響曲 第9番』


ヘルベルト・ブロムシュテット, Herbert Blomstedt
(バンベルク交響楽団, Bamberger Symphoniker)
このブログではマーラー9番は守備範囲なので作曲者と楽曲紹介は割愛です。
今回リリースされたのはスウェーデン人指揮者(米生まれですが)のブロムシュテットが名誉指揮者を務めるバンベルク響を昨年2018年6月に振った新しい録音ですね。ブロムシュテットはマーラーをそれほど多く残して無いので、91歳の貴重な録音になるかもしれませんね。

近いうちに「マーラー 交響曲 第9番 名盤・珍盤 100CD」にも追加記述する予定です。






第一楽章
緩やか穏やかな第一主題から陰に籠る様な第二主題へと流れ、山場から提示部反復、第三主題を盛り上げるのは基本的ですね。展開部前半の隠な流れから中後半の出し入れの強いパートも上手く陰影を付けますが安定的で、この楽章の印象は落ち着いた感じです。


第二楽章
主要主題は二つの動機を対比的に紳士的、第一トリオはレントラーらしく優美で、流れは緩やか主体です。第二トリオでは更に落ち着きを増した感じです。主要主題の回帰からも然程暴れませんね。


第三楽章
主要主題は適度な抑揚とテンポ、副主題(第一トリオ)も決して慌てません。レハールの引用も穏やかに流れて、中間部(第二トリオ)は格別に変化を強調していません。ラストも真面目に荒れていますw。この二つの中間楽章の落ち着きが曲全体を印象付けているかもしれませんね。


第四楽章
主要主題は感情移入は薄く端正です。第一エピソードは入りから終盤のターン音型を思わせる静けさです。ブロムシュテットの計算を感じますね。第二エピソードの山場は初めて情感強くまとめます。もちろん後半からコーダは計算通りにターン音型を鎮めて消え入ります。上手い構成感を感じました。



落ち着き払った大人の(?)マーラー9ですね。アゴーギクによる揺さぶりや感情移入を廃して、端正な几帳面さを感じます。"座して心穏やかにお抹茶をいただく"、といった風でしょうか。中間楽章のテンポ設定が緩やかなのも影響しているかもしれません。

日本でも人気のブロムシュテットらしいマーラー9番でしょうか。一度聴いて欲しいですね





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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