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『マーラー 交響曲 第5番』«ネット配信» ラファエル・パヤーレ指揮 / アルスター管弦楽団 2019年5月24日


ラファエル・パヤーレ, Rafael Payare
(アルスター管弦楽団, Ulster Orchestra)
ベネズエラの若手指揮者パヤーレ(39)は、アバドやドゥダメルの助手を務め頭角を表した今注目の一人ですね。ドゥダメルと同じベネズエラ出身で同国エル・システマで学んだのも同じです。実際にはドゥダメルの方が一つ年下ですが。
そのパヤーレが現在首席指揮者を務める英北アイルランドのアルスター管を振ったマーラー5で、BBC Radio 3放送のウェブサイトより配信です。

▶️ こちら (6月29日までの配信です)




マーラー 交響曲 第5番
(2019-5/24 at Ulster Hall)

20190528RafaelPayare-mahler5.jpg


第一部
第一楽章葬送行進曲は静的な流れ重視で重厚さは避けています。第一トリオでは適度な緊迫感を作ってコントラストを上手く付けて来ますね。演奏がややまとまりに欠ける主要主題回帰後の第二トリオの哀愁感もほどほどで 流れとしては自然ですね。第二楽章第一主題は激しさを表にして緊迫感を付け、第二主題(第一楽章第二トリオ)は演奏がやや怪しげですが哀愁にチェンジします。展開部と再現部も主題の変奏を激しさと哀しみのコントラストを上手く付けています。程よい揺さぶりで見晴らしの良い第一部になっていますね。

第二部
スケルツォ主題は明るさを感じ、アゴーギクを使っていますね。レントラー主題では緩めて優美、ここでもスパイスでアゴーギクを振っています。第三主題も上手く揺さぶりをかけて流れを作っています。展開部は速さ中心、再現部は主題の緩急を明確に色付けしていますね。コーダの揺さぶりは個性的です。
残念なのは、演奏の揃いが今ひとつの上オブリガートホルンがかなり酷い!!

第三部
第四楽章は静かな暖色系の印象で入りますが、山場から中間部に揺さぶりをかけて個性的なアダージェットです。第五楽章は序章の入りのhrが躓きます。第一主題と第二主題は疾走して、コデッタ主題も速めですが途中でテンポを変化させますね。展開部も速く、山場を盛り上げて再現部に雪崩れ込みます。コデッタは途中スロー化させつつ緊迫感を保ったまま最後の山場からコーダは派手派手しく、フィニッシュはアッチェレランドをビシッと決めます。当然の拍手大喝采!!


演奏のまとまりが今ひとつですが、流れは個性的で一聴に値するマーラー5です。指揮者の作る上手い緩急(アゴーギク)の良さ、それに着いて行くのがいっぱいいっぱいのオケ、と言った構図になっているかもしれません。#1ホルンは酷いです。(三楽章オブリガートホルン特に)

もう少し技量のあるオケでパヤーレの指揮を聴いてみたいと感じました。



残念ながらCDではないので「マーラー第5番聴き比べ:175CD」にはアップしません。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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