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2019年4月10日 ジョナサン・ノット / スイス・ロマンド管弦楽団『マーラー 交響曲 第6番 悲劇的』at 東京文化会館

春真っ盛りの東京にシトシトと寒い雨が降る中、上野の東京文化会館へノットのマーラー6番を楽しみに行ってきました。

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J.ノットはバンベルク交響楽団と素晴らしい演奏(2008年)を残していますね。今回は2017年から首席指揮者を務めるスイス・ロマンド管(Orchestre de la Suisse Romande)を率いての演奏です。バンベルク響の6番と基本的には同じ構成ですが、軸足がコントラストから激しさになっていました。

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  (ノット/バンベルク響のインプレあり)





マーラー 交響曲 第6番《悲劇的》

■ 第一楽章
提示部第一主題は速く勇壮、パッセージで若干静めてアルマの主題は速めながら鳴りの良さを感じました。展開部では第一主題は激しさ、挿入部のスローも情熱を感じる流れ、コーダも第二主題は速めに走りました。
■ 第二楽章
スケルツォでした。主要主題は一楽章の流れに乗って速めで激しく、トリオも優美さよりも力の入った変拍子でしたね。
■ 第三楽章
アンダンテは全体スロー。主部二主題は穏やかな優美さと哀愁を、中間部では大きな安らぎを感じました。主部の再現では山場を大きく鳴らして、やや色の濃い緩徐楽章になってしまいましたね。
■ 第四楽章
この曲のキーの一つ序奏は締まり良く、提示部第一主題は一気に勢いと激しさを増して、第二主題は明るく穏やかな中に刺激を感じました。展開部は二つの主題のコントラストを生かして、騎行・行進曲と第一主題の激しさを際立たせました。再現部は第一主題回帰以降を激しさで突き進み、コーダで静めるとラスト一撃。全体的にやや荒っぽい力技的な流れですね。


速いテンポと激しさを全面に押し出したマーラー6でした。激しさはシャープや切れ味と言うより力感と荒っぽさですね。

コンサートならではの気持ちが現れた荒れは歓迎ですが、何か今ひとつスッキリしません。残念ながらオケの揃いや丁寧さと言った力量があまり伝わらなかったからかもしれません。
(第一ヴァイオリン第5プルトの二人は指揮者が入ってくるまでお喋りに花を咲かせていました。アジアツアーで疲れていて集中力が欠けていたのかもしれません。オーディエンスの拍手もあまり長くは続きませんでしたね)


番外で恐縮ですが、前半のメンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』vnの辻彩奈さんは暖色系でヴィブラートと出し入れが強く、表現力で大向こうを唸らせるタイプのヴィルトゥオーゾですね。細く切れる様なクールさとは異なる方向性です。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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