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デンマークの現代音楽:ベント・セアンセン(Bent Sørensen) の「ミニョン, Mignon」を聴く


ベント・セアンセン
(Bent Sørensen, 1958/7/18 - )
デンマークの現代音楽家ベント・セアンセンは、デンマーク音楽アカデミーでイブ・ネアホルム(Ib Nørholm)に習い、その後オーフス王立音楽アカデミーでペア・ノアゴー(Per Nørgård)に師事しています。アコースティックを用いて静美な音楽を微妙な調性(四分音符や微分音)で表現しますね。電子音楽には手をつけていません。
サーアンセン、ソレンセン、例によって日本語表があやしい北欧系名です。

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Mignon
ミニョン
管弦楽とピアノ協奏曲で、ソロのヴァイオリン曲も入りますね。

演奏はラップランド室内管弦楽団(Lapland Chamber Orchestra)、指揮ヨーン・ストルゴーズ(John Storgårds)のフィンランド・セットです。ピアノはカトリーヌ・ギスリンゲ(Katrine Gislinge)、ストルゴーズはヴァイオリン・ソロ*も披露していますね。

* ストルゴーズはサロネンが首席指揮者時代のスウェーデン放送響のコンサートマスターでした。指揮を習う前からヴァイオリニストでしたね。






Mignon - Papillons, for piano and strings (2013-14年)
パピヨン三部作(Papillons trilogy)の一つで、本ピアニスト: カトリーネ・ギスリンジェの為に書かれています。
7パートの楽曲で調性の薄い、実際には無調でしょうが、印象派-後期ロマン派末裔的な楽曲です。古典的な旋律も現れますが、もちろん支配しているのは"静寂美"です。弦楽グリッサンドやトリルの幽玄な音色の中に繊細なピアノのアルペジオが絡みます。ディナーミクはしっかり付きますが、強音らしさは奮い立てませんね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Serenissima, for solo violin (2014年)
グリッサンドの反復・変奏を中心とした曲で、静音静寂が支配します。ここでも時折強音パートが現れますが、すぐに消滅しますね。パターンでしょう。


Sinful Songs, for ensemble (1997-98年)
管楽器のグリッサンドで微分音を生かすセアンセンのパターンですね。細かい打楽器の連打と速いトリルの組み合わせも挟まれますが、幽玄さが主役である事は変わりません。


The Lady of Shalott, version for solo violin (1987; 1992年)
ソロですが二挺のヴァイオリンの様な音色を聴かせてくれます。基本構成は変わりません。


Ständchen, for 8 players (2006年)
5パートの楽曲で、冒頭管楽器に旋律が現れます。ゆっくりとグリッサンドに崩れて行きますが、一味違うポリフォニー的ですね。殆どのパートはグリッサンドとトリルです。


The Weeping White Room, for piano and ensemble (2002年)
冒頭曲に戻った様なピアノ協奏曲です。このグリッサンドとピアノの組合せは面白いですね。ここではvoiceも入っています。



グリッサンドを中心に微分音を使うのが特徴的で、その調性の薄い静美・静寂は個性的で、路線はその一本ですね。弦楽器のグリッサンドだけをとってみるとシャリーノを彷彿するかもしれません。

幽玄な無調のBGMとしても面白いと思います。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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