fc2ブログ

MUSICA VIVA 18 | エリオット・カーター「チェロ協奏曲」, ウド・ツィンマーマン「ある島の歌」を聴く


MUSICA VIVA 18
MUSICA VIVAシリーズに関して再記述しておきますね。
『ムジカ・ヴィヴァ・ミュンヘン (Musica Viva München)』シリーズはCol Legnoレーベルのヴルフ・ヴァインマン(Wulf Weinmann, owner and label manager)が、バイエルン放送局主宰の同音楽祭(設立は1945年Karl Amadeus Hartmann)の音源をリリースしたものです。
基本的には欧州エクスペリメンタリズムで、ダルムシュタットやドナウエッシンゲンと同列の音楽祭でお馴染みの顔ぶれとなります。現代音楽ファンには知られたシリーズですね。
MUSICA VIVA 15からはヴァインマンが新たに設立したNEOSレーベルに引き継がれています。


本アルバムは米・欧現代音楽家のチェロ協奏曲集で、チェリストはヤン・フォーグラー(Jan Vogler)、クリスチャン・ヤルヴィ(Kristjan Järvi)指揮/バイエルン放送響(Bavarian Radio SO)の演奏です。







エリオット・カーター
(Elliott Carter, 1908/12/11 - 2012/11/5)
103歳で亡くなるまで作曲活動を活動を続けた米現代音楽家ですね。頭でっかち系なので今までインプレを書いていなかったのかもw 本作品は後期なので中期のピッチクラスセット理論を用いた無調作品よりは聴きやすいでしょうね。初期は新古典主義からの出発で、詳細はまた次の機会(ピアノ協奏曲か"What Next?"インプレ時)に。

チェロ協奏曲 (2001年)
  Cello Concerto
 新古典主義を基本に調性の薄いチェロの独奏が奏でられる流れですね。オケはパルス的な衝撃音を挟み込んできます。チェロは無調であっても旋律的で、オケもホモフォニーの様な同調性を見せます。即興ポリフォニーの様な混沌はないので、聴き易い前衛現代音楽ですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  タングルウッドでのボストンSOですね。





ウド・ツィンマーマン
(Udo Zimmermann, 1943/10/6 - )
ドイツ人現代音楽家でドレスデン音楽院で作曲と指揮を習って、後に教鞭もとっています。そして何よりこのMusica Vivaの音楽監督を務めました。ドレスデンを拠点としていて、オペラ関係ににも造詣が深いですね。
オペラ「白いバラ」の本邦初演が昨年(2018)5月に東響の演奏会形式で実施されています。行けなかったのですが、また後悔する時が来るでしょうねぇ。

チェロ協奏曲「ある島の歌」(2009年)
  »Lieder von einer Insel« Concerto Per Violoncello Ed Orchestra
[1]Ich hab im Traum geweinet [2]Reflexion [Come una Cadenza] [3]Versöhnung [quatuor canones et cantus firmus] [4]Aufbruch [5]Erinnerung
 コンチェルト的ではなく歌うというよりも囁く、とライナーノートにはあります。チェロは無調であっても旋律的です。そしてここでもオケがホモフォニー的に協調性を見せて、似た構成です。ツィンマーマンの方がより機能和声に近い旋律を奏でますね。その静的で暗い音色のvcは幽玄で美しく、無調である事を忘れてしまいそうです。




二曲とも似た構成です。旋律を持つチェロに、オケはホモフォニー的に寄り添う形です。違和感は弱く現代のクラシック音楽と言っていいでしょうね。特にU.ツィンマーマンの方は調性範囲のエレジーを感じます。(そう言ったシーンの映画音楽風かも)

個人的にはカーターの作品の方が好みで、K.ヤルヴィの鳴らすオケも切れ味を感じさせてくれましたね。




♬ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

by kokoton
.

    

カレンダー
08 | 2022/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます