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ジョエル・グラール(Joël Grare) のパーカッションアルバム『雪に隠れた足跡』を聴く


ジョエル・グラール
(Joël Grare, 1961 - )
フランス人のパーカッショニストで現代音楽家のグラール、期待値の高いアルファ・レーベルからソロ第三弾になりますね。
1900年代初頭のフランス音楽や、シルクロード、ロシア民族音楽、そしてハープシコードの古楽といった方向性を持っています。その後世界を眺望する様になり、各民族打楽器を基調とするパーカッション曲を展開する様になりましたね。


Des Pas Sous La Neige
雪に隠れた足跡
今回はその打楽器群を生かすアルバムにになっていて、タイトル曲を含めた本人の15楽曲以外にバルトークの「ルーマニア民俗舞曲」より第1.2.3番も使われた小曲集になります。

使われている打楽器は以下ですね。
クラヴィクロシュ(鍵盤状の鐘), サンツァ(アフリカの音階を持つ打楽器), カウベル, トゥパン(ブルガリアの太鼓), トロンピキ, チェンバロ, 和太鼓, ポジティヴ・オルガン(小型パイプオルガン)






まずは一曲目のタイトル曲、美しい鐘の音色とその響き・共鳴の音楽です。曲調は静的で反復のミニマル系ですね。そう言われると皆さん頭に浮かぶ音楽があるのではないでしょうか。そうA.ペルトに似ているというのが第一印象です。
とは言え すぐに違いを感じられて、パーカッショニスト作品らしい陶酔的なリズムも太鼓系打楽器で現れたり、フュージョン風サウンドやドローン系も展開されます。
ベースはアンビエント系ミニマルで括れるのではないでしょうか。その中で色々な表情を見せてくれますが、和声は調性から逃れる事が無いのが残念ですね。唯一調性感の薄さを見せたのは11曲目「Cloches Vespérales (À Emmanuel Guibert)」ですね。
 バルトークの三曲もクラヴィクロシュ(第1番), ポジティヴ・オルガン(第2番), チェンバロ(第3番)を使っていますが、バルトークらしい神秘的民族和声がアンビエント色に薄まっている感じです。第3番に良さが残されているでしょうか。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  アルファ・レーベルのオフィシャルPVです




基本はポスト・ミニマルのアンビエント色合いでしょう。表情(曲調)は豊かですが、心地よい打楽器BGMと言った風合いですね。

斬新さは感じられませんが…



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・2017年12月9日
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