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ストラヴィンスキーの『春の祭典』をグスターボ・ヒメノ と ワレリー・ペトレンコ で聴いてみましょう


春の祭典 (The Rite of Spring, Le sacre du printemps)
イーゴリ・ストラヴィンスキー (Igor Stravinsky, 1882-1971)
言わずと知れた曲紹介不要のストラヴィンスキー『春祭』ですが、オケ版は "クルレンツィス、ロト、シャイーで聴き比べ" 以来になりますね。今回も近年の発売から二枚、G.ヒメノとV.ペトレンコです。
コンサートの予習として、12/10(月) A.ギルバート/都響 第868回を前に聴き比べてみようと思います。




グスターボ・ヒメノ (Gustavo Gimeno)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
2015年から音楽監督を務めるルクセンブルク・フィル(Orchestre Philharmonique du Luxembourg)との演奏ですね。




第一部"序奏"はライトでシンプルさを感じてバレエ曲らしさで始まります。続く"乙女達の踊り"でも落ち着いた流れを作っていますが、煌びやかさも持ち合わせますね。"春の輪舞"も色合いは深いですが、極端な揺さぶりは避けています。第二部の"序奏"もシンプルで調性の薄さを生かした妖しげな流れを作ります。"乙女の神秘的な踊り"もその流れで続き静的ですね。ラスト"生贄の踊り"も多少色付けは強くなりますが、基本的には安定度が高く変拍子も然程強調感がありません。

全体としては華やかをもたせながらバレエ曲としての完成度が高い感じですね。ディナーミクは付けますが、アゴーギクの陰影付けは極弱めです。アゴーギクをあまり振られたら踊りづらいかもしれません。




ワシリー・ペトレンコ (Vasily Petrenko)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
2006年からペトレンコが首席指揮者を務めるロイヤル・リヴァプール・フィル(Royal Liverpool Philharmonic Orchestra)との演奏ですね。




第一部"序奏"は緩やかな揺らぎを作りながら管楽器が表情付けしていますね。"乙女達の踊り"はテンポアップして切れ味を見せ、"春の輪舞"は陰影を明確に付けてきますがクドさはありません。第二部の"序奏"もうまく色合いを付けて表情がありますね。"乙女の神秘的な踊り"ではテンポ変化を付けて不安定さを表現しています。"祖先の儀式"のコントラストの強い激しい流れから、"生贄の踊り"では変拍子を強調するように陰影を強めて切れ味を見せますね。

全体としてはドン・シャン的な派手さと変化を生かしながらもスマートです。アゴーギクも明瞭で、空気感を常に変化させる様な流れですね。




華やかながらややフラットさを感じるG.ヒメノ、揺さぶり強く色合いを付けながら興奮は避けたV.ペトレンコ。
どちらがどう?というよりも、好対照な両者の印象でしょうか。





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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