FC2ブログ

ジャナンドレア・ノセダ / トリノ・レッジョ劇場管 の『マーラー 交響曲 第9番』を聴く


ジャナンドレア・ノセダ (Gianandrea Noseda, 1964 - )
トリノ王立歌劇場 (Orchestra Teatro Regio Torino)
日本でもおなじみのイタリア人指揮者ノセダは、ゲルギエフのマリインスキー劇場で首席客演指揮者を務めていました。今回の新譜は、2007年から本年(2018年)4月まで音楽監督を務めていたトリノ王立歌劇場管(トリノ・レージョ劇場管)とのLive録音(2017年10月20,21日)になります。

「マーラー交響曲第9番 80CD聴き比べもご参照下さい。






noseda-mahler-9.jpg
(ジャケット写真です)


第一楽章
第一主題は静的ですが珍しい速め軽やかさ、第二主題でも重さを抑えています。山場と反復の第三主題はクドさを避けたうまい盛り上げですね。展開部もさらっと心地よい流れをベースにメリハリを付けていますので纏わりつく様な重さはなく、後半葬送行進曲の流れも軽妙です。とても興味深い第一楽章です。


第二楽章
主要主題は速めで爽快に、第一トリオでも歯切れを増しますが軽快さ重視です。第二トリオも穏やかですが軽やか、全体の流れが統一された心地よさを感じますね。


第三楽章
主要主題は歯切れよく芯のある流れを作り、副主題(第一トリオ)はもちろん軽妙で、中間部(第二トリオ)では約束通りの緩やかさにします。特徴的なのはハープで主題が入れ替わるパートで振られたスローのコントラストで、フィニッシュと合わせて強力です。


第四楽章
主要主題は緩やかな哀愁ある正攻法で緩やかに入り、テンポを上げます。第一エピソードも哀愁を強く奏でますが速めのテンポでクドさを回避、第二エピソードも穏やかな哀愁感の心地よい流れから二度の山場を大きくコントラストを付けます。コーダからフィニッシュはスローand超静音に消え入ります。



前半を軽快な表情付けに、中後半でキレと哀愁ををうまく付けたマーラー9です。
前半のオリジナリティーある流れから、後半で死のイメージを纏ったこの曲に沿わせる流れは見事で、その構成感に一票を投じます







テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokoton

Author:kokoton
.
    




・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




ようこそ
カテゴリ
ありがとう