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ルカ・ロンバルディ(Luca Lombardi) の「Music for solo flute」を聴く


ルカ・ロンバルディ
(Luca Lombardi, 1945/12/24 - )
シュトックハウゼンにも師事した事あるイタリア人現代音楽家ですね。同時期ケルンにてカーゲルやB.A.ツィンマーマンとの親交もあったようです。ベルリンでも学んでドイツで博士号を取り、イタリアに戻っていますね。管弦楽、室内楽、そしてオペラも残しています。

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Music for solo flute
フルート・ソロの小曲作品集になります。フルートの現代音楽というと、サーリアホやファーニホウといった名前がすぐに浮かびますがロンバルディの作風はどうでしょうか。
フルートはロベルト・ファッブリチアーニ(Roberto Fabbriciani)で、ロンバルディはファッブリチアーニに出会ってfl作品を作る様になったそうです。
*8曲目のみチェロとのデュオになり、独アインシュタイン展からの委嘱作品になります。






...(da Infra), for alto flute (1997年)
幽玄な音色には調性を感じますね。ちょっと尺八的な印象でしょうか、静寂感があります。極端な特殊奏法はありませんね。


...(da Lucrezio), for bass flute (1998年)
一年後の作品で、延長線上にあるかのごとくの曲調です。part I,IIの様な。少し静音強音コントラストが付いていますね。


Ro', for flute (piccolo, c flute, alto and bass flute) (1999年)
各種フルートを持ち替えている様で、高音と中音までの音色を響かせます。根底にあるのは幽玄な音色である事は変わりませんね。1'半。


Bagattella, for solo flute (1983年)
アタッカで繋がっていますが、曲調は多少の技巧と速いアルペジオを見せる様になっています。緩い幽玄さがベースにあるのは同じです。


Schattenspiel, for bass flute (1984年)
上記Bagattellaの速い流れを中心に置いた展開ですね。特殊奏法も類似です。


3 piccoli pezzi, for solo flute (1965年)
少しづつ速い流れが中心に変化していますが、見ると年代は古い様です。曲調変化はほぼありません。


4 piccoli pezzi, for solo flute (1977年)
上の曲と繋がって演奏されますが、変化がわからないくらいです。


* Einstein- Dialog, for flute and cello (2005年)
唯一のデュオ曲で、相手はチェロになります。曲調は同じでflは面白くありませんが、vcの音色が出し入れの強い刺激的リーダーシップをとるので面白さがありますね。初めて奥行きのある楽しさがありました。
チェロはレオナルト・エルシェンブロイヒ(Leonard Elschenbroich)です。


Nel vento, con Ariel, for solo flute (2004年)
21世紀に入っての曲ですが、変化はほぼありません。


Echo de Syrinx, for flute (2009年)
同上


O Haupt voll Blut und Wunden, for flute (2010年)
同上



緩い幽玄さをベースに、調性感のある旋律を奏でる曲調です。ハッとする様な技巧性や特殊奏法、和声はありません。一曲聴くとあとは全て似た展開、45年の開きがあっても退屈で残念ですw

唯一楽しめたのはflではなくて"Einstein- Dialog"のチェロでした。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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