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トマーシュ・ネトピル / エッセン・フィル の『マーラー 交響曲 第9番』を聴く


トマーシュ・ネトピル (Tomáš Netopil, 1975 - )
エッセン・フィルハーモニー管弦楽団 (Essener Philharmoniker)
若手チェコ人指揮者ネトピルは、ストックホルム王立音楽院でヨルマ・パヌラ(Jorma Panula)に師事し、2013年からエッセン・フィルの音楽監督を務めています。

ちなみにエッセン・フィルは1906年にマーラーの"交響曲第6番"をマーラー本人の指揮で初演していますね。またR.シュトラウスの"家庭交響曲"もシュトラウス本人指揮で初演されています。

マーラー交響曲第9番 80CD聴き比べ」もご参考下さい



マーラー 交響曲 第9番



第一楽章
穏やかでスロー美の第一主題から、同じ雰囲気を漂わせて第二主題へ。反復後の第三主題は広がりを見せて展開部も穏やかさを主体にしてJ.シュトラウスの引用を聴かせます。山場も大きいですが穏やかさが感じられますね。少々緩め美的な第一楽章でしょう。展開部で経過部の鐘が殆ど聴こえないのは不思議ですが。

第二楽章
主要主題は弱く穏やかで、第一トリオもマイルドに、第二トリオは当然一層穏やかです。

第三楽章
主要主題は弾みますが強烈さはありません。副主題(第一トリオ)も平和な気配で、中間部は緩徐的表情に変化させますが元々穏やかですから…

第四楽章
主要主題は広がりある甘美さを奏でます。第一エピソードも陰影は付けますが哀愁は薄めの穏やかスロー、第二エピソードも山場は〆めますが緩い静的パートが印象を支配しますね。コーダからフィニッシュは哀しみをpppに沈めて終息します。ここで救われた感じです。



全体を通して穏やかスロー甘口のマーラー9です。破綻のない綺麗な演奏ではありますが。
生クリームたっぷりのケーキに、ぬるくて砂糖いっぱいのコーヒーをホテルのラウンジで、みたいな。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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プロフィール

kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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