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ストラヴィンスキー(Stravinsky) / サティ(Satie), PARIS JOYEUX & TRISTE PIANO DUETS を聴く


STRAVINSKY / SATIE
PARIS JOYEUX & TRISTE PIANO DUETS
現代音楽やフォルテピアノで知られるロシア人ピアニストのアレクセイ・リュビモフ(Alexei Lubimov)と、同じく現代音楽に精通したロシア人ピアニストのスラヴァ・ポプルーギン(Slava Poprugin)によるピアノ・デュオ曲集ですね。

面白い作品をリリースするアルファ・レーベルですから、ただストラヴィンスキーとサティを取り上げただけではありませんね。ピアノを20世紀初頭のものを使って当時のイメージをつけて来ました。プレイエル1920年製、ガヴォー1906年製の二台のフランス製と、ドイツのベヒシュタイン1909年製(プリペアードで使用、サティの"シネマ")ですね。Duo編曲版でも、ジョン・ケージのものを使ったりと遊び心に溢れています。






イーゴリ・ストラヴィンスキー
(Igor Stravinsky, 1882 - 1971)
1930年代の曲で渡米する前、パリ在住時代の作品ですね。したがって新古典主義からセリーへの移行時期の作風になっています。

ピアノ協奏曲「ダンバートン・オークス」(1938年)
 ストラヴィンスキーらしい華やかさの中に明らかな不協和音が混ざり、音列配置的な点描音を感じますね。ピアノ曲なのでよけいかもしれません。跳ねるような動機に変装反復が繰り返されているのも特徴的ですね。二人のピアノは落ち着いています。もう少し派手でも良かったかもしれません。


2台のピアノのための協奏曲 (1935年)
 よく跳ねて不協和音があるのは似ていますが、新古典主義の風合いが強い感じですね。流れにメリハリがあるにもかかわらず、ここでも全体がフラットな印象です。なぜだかわかりませんが....




エリック・サティ
(Erik Satie, 1866 - 1925)
後期の1920年前後の二曲です。こちらは2台のピアノver.の編曲者がジョン・ケージと、ダリウス・ミヨー(プリペアードピアノ)ですから興味深いですね。サティとしては跳ねた二曲でしょうね。

ソクラテス プラトン著の対話録にもとづく管弦楽のための演劇 (1919年)
 サティらしい透明感のある音色と和声はそのままにJ.ケージが編曲しています。原曲を知らないのですが違和感は全くありませんね。陰影付けと跳ねるような響きを殺せばもっとサティっぽい様な気はしますが。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  part III (Mort de Socrate)になります



シネマ 『本日休演』のための幕間音楽 (1924年)
 この曲が一番楽しいですね。弾ける様な曲調と二人のpfがマッチした感じで表情も豊かです。他の曲、特にストラヴィンスキー、で感じた何故かフラット感?!がありません。ショパンのソナタ第2番のパロディの様なパートでプリペアードも面白く使われて生き生きとしていました。



実はレーベルに惹かれたのとジャケ買いの一枚ですw
期待したほどの個性はありませんでした。個人的にはストラヴィンスキーはもう少し生き生きとした色彩感が欲しい気がしましたね。一方、サティの"シネマ, Cinéma"は楽しめました

年代物のピアノを使った事に関しては、駄耳なのでCDで聴く限りでは然程の特徴が出ているとは思えませんね。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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プロフィール

kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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