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フランク・マルタン(Frank Martin) の「小協奏交響曲, 他」を聴く


フランク・マルタン
(Frank Martin, 1890/9/15 - 1974/11/21)
スイスとオランダで活躍した現代音楽家マルタンは、時代的には前衛現代音楽の隆盛期にいましたが作風は調性を持っていますね。フランスで習いフランス音楽がベースにあり、十二音技法も取り入れていますが無調の約束事は破棄しています。多少の不協和音を混ぜて幽玄さを表現するのが特徴的でしょうか。

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Petite Symphonie Concertante, Concerto Pour Sept Instruments a Vent, Six Monologues De Jedermann
協奏曲と歌曲の組合せで、マルタンが得意とした分野ですね。1940年代三曲で中期作品になります。
演奏はアルミン・ジョルダン指揮、スイス・ロマンド管ですね。




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小協奏交響曲, Pettite Sympnohie Concertante (1945年)
弦楽オケをバックに、ハープ/チェンバロ/ピアノをフィーチャーした協奏曲です。幽玄で美しい緩徐パートから始まり、点描音列配置的なサウンド、古典の色合い、混ざった感じですが、ベースは仏印象派にある様な流れですね。オシャレで美しい楽曲です。

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"イェーダーマン"より6つのモノローグ, Sechs Monologe Aus Jedermann (1943年)
「ナクソス島のアリアドネ, Ariadne Auf Naxos」等で知られるオーストリアの劇作家フーゴ・フォン・ホーフマンスタールの演劇「イェーダーマン」をベースにした独白です。情に薄いお金持ちが死神を前にして善行や信仰を描きながら死を迎える話ですね。(独語ですが英訳付きです)
語りに近い歌でシュプレッヒシュティンメと言っていいでしょう。バック音楽はマルタンらしい抑えた音色の幽玄さですが情熱的な音も出して来ますね。それが劇音楽らしさを感じさせてくれますが、音楽だけ聴いてもTextがないと面白さは伝わらないですね。バリトンはジル・カシュマイユ(Gilles Cachemaille)です。

前回紹介の「Maria Triptychon - Sechs Monologues aus Jedermann-Der Sturm」にも同曲が入っています。そちらの方が、バリトンの重心が低めで演奏にも色付けが濃厚な感じですね。
バリトン:デイビット・ウィルソン・ジョンソン(David Wilson-Johnson)、マティアス・バーメルト(Matthias Bamert)指揮、ロンドン・フィル(The London Philharmonic)です。



7つの管楽器とティンパニ、弦楽器のための協奏曲, Concerto Pour Sept Instruments a Vent, Timbales, Peucussions et Orchestre a Cordes (1949年)
フルート/オーボエ/クラリネット/ファゴット/ホルン/トロンボーン/トランペットの7管楽器です。音作りもチャンバー・ミュージック風で、弦楽オケが絡んで来ると厚みが増して来ます。ここでもマルタンらしい瀟洒な流れが作られていますね。

こちらも以前紹介した「Concerto and Ballades」に同曲が入っています。演奏はシャイー指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウの豪華版で、7管楽器の音色は艶やかで表情豊かです。



前衛でも新古典主義でもない、興奮を排した洗練、それがマルタンの音楽でしょう。そんな仏音楽的な流れを感じますね。不協和音を混じえていますが、現代音楽拒否症の方も大丈夫でしょう。







テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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プロフィール

kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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