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2018年9月28日 カンブルラン/読響 の『ラヴェル/ラ・ヴァルス』at サントリーホール

久しぶりに晴れた東京、残りの任期半年となったカンブルラン(w/読響)を楽しみに六本木まで行ってきました。


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今回はカンブルランが得意とする、このブログでもメインの、近現代音楽が中心ですね。
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♬ 現代音楽CD(作曲家別)一覧

前半はポーランド近現代音楽家二人の代表曲、後半はカンブルランが初演した現代音楽と興奮のワルツ "ラ・ヴァルス"という組合せ。素晴らしい配曲で炸裂的な音楽が並びました。





広島の犠牲者に捧げる哀歌
クシシュトフ・ペンデレツキ (Krzysztof Penderecki, 1933 - )

繊細なクラスター混沌と刺激的な特殊奏法の主題、それをカンブルランは殺伐とした風景の中を流れる乾いた風と、怪物の唸りと息遣いの様な対比で見せてくれましたね。
ペンデレツキ初期作品なので前衛性が高くて良かったです。



ヴァイオリン協奏曲 第1番 Op. 35
カロル・シマノフスキ (Karol Szymanowski, 1882 - 1937)

5CD聴き比べもしている好きな曲。シマノフスキは好きな作曲家の一人、ピアノ曲も含めて陰鬱幽玄が好みです。
元気なオケにブリブリ言わせるvnでは全く方向性が逆でした。パート毎の印象も不要でしょう。
アンコールもこれ見よがし、シマノフスキの後にそれは無いかと、個人的には。諏訪内さんの名前を見た時から推測はしていましたが残念でした。



静物, Natures Mortes
ゲオルク・ハース (Georg Friedrich Haas, 1953 - )

ハースらしい分厚いオケサウンド、モノフォニー的な無調単純動機、執拗なミニマル的反復といった派手な鳴り物です。空間を占拠する様な響きと轟には陶酔的煌めきがありました。そしてコーダは興奮から静へ。煌めきこそがカンブルランでしょう!
ハースの30分近くあるポストミニマル的陶酔サウンドが生で聴けたのは嬉しかったですね。普段のコンサートでは難しでしょう。




ラ・ヴァルス
モーリス・ラヴェル (Maurice Ravel, 1875 - 1937)

序奏は蠢くコントラバスにワルツの断面を乗せて期待値を上げました。緩やかな第一ワルツから優美な第二ワルツ、そして優雅な第三ワルツ、そこには大きくリズムを揺らした流れがありました。
激しい打楽器で色添えしてワルツを変形させ狂気を覗かせましたね。そしてリズムが狂い始める中後半からはまさにカンブルランの思うリズム感が溢れて、ラストは激しく乱れる音に錯乱的な美しさがありました。
CDではクリュイタンスのギクシャク感よりも激しさ美しさのデュトワが好きなのですが、カンブルランはラヴェルが変形させたワルツをグロテスクなまでにデフォルメさせた強烈濃厚なラ・ヴァルスを聴かせてくれましたね。




今日は後半二曲の陶酔郷の様な演奏が素晴らしかったですね。特にラ・ヴァルスの捻じ曲がったかの様な狂気のワルツは強烈。初めて聴く新しいラ・ヴァルスでした

カンブルランが任期最後になって入れた特別演奏会《果てなき音楽の旅》(2019-3/19)も現代音楽四曲(ヴァレーズ、メシアン、シェルシ、グリゼー)の素晴らしい選曲なので楽しみです。日本ではそうは行きませんでしたが、欧州ではカンブルランは現代曲振りですから。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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