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カレヴィ・アホ(Kalevi Aho) の「Wind Quintets 1 & 2」を聴く


カレヴィ・アホ
(Kalevi Aho, 1949/3/9 - )
現代北欧を代表するフィンランドの現代音楽家ですね。楽風は欧前衛ではなく調性を基本にした新古典主義から多様性方向にスタンスを置いた現代音楽になりますね。調性感は薄いですが動機(旋律)は存在して混沌ポリフォニーにはなりません。
気がつけばK.アホのアルバムのインプレも10CDを越しました。

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Wind Quintets 1 & 2
K.アホは交響曲でも管楽器のソロを取り入れてコンチェルト風にする事が多いですね。管楽器を使った曲に楽しさがあるのですが、今回の"管楽五重奏曲"はどうでしょうか。
演奏はBerlin Philharmonic Wind Quintetになります。






Wind Quintet No. 1 (2006年)
 I. Agitato – Cantando, II. Vivace, leggiero – Allegro marcato, III. Marziale, pesante – Furioso – Tempo I, IV. Andante, con tristezza
陰鬱的な音色の第一楽章、ヴィヴァーチェらしい細かいメロディーの第二楽章、不協和音的な主題が民族音楽的な第三楽章、ゆったりとした鳴りの第四楽章、いずれも不協和音を挟んだ動機の変装と反復、ホモフォニーの協調が印象的です。
強弱のコントラストは低めでフラットですが、中では第三楽章の倍音の様な響が面白いですね。


Wind Quintet No. 2 (2014年)
 I. Ruhig beginnend – Bewegter – Meno mosso…, II. Schnell, wild, III. Ruhig fließend, IV. Lebhaft
ここでも第一楽章は陰鬱さですが動機が明瞭化しています。第二楽章でも動機の調性感とホモフォニー感が強く回帰的な印象ですね。第三楽章は緩徐的美しさで、第四楽章は繊細な調べです。
8年後の作品としては変化が薄い気がしますが動機(旋律)の存在感は強く、陰的な美しさはこちらの方が感じられます。



耳馴染みの良い旋律が無い不協和音構成というだけで、現代のクラシック音楽です。毎回同じ事を書いていますかねw
例によってホモフォニー的協調の下、動機の変奏・反復が主体をなしていますが、後年作の方が機能和声回帰が強く感じられました。陰鬱な空気感は同じです。

ただ全体的にも楽章内的にもフラットさが気になり、何か+αが欲しい気がします。K.アホは大編成楽曲の方が面白いと思いますが、この辺りから現代音楽に入っていくには良いかもしれませんね。




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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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