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ウストヴォーリスカヤ(Galina Ustvolskaya) の「Concerto・Octet・Sonata No. 3・Grand Duet」を聴く


ガリーナ・ウストヴォーリスカヤ
(Galina Ustvolskaya, 1919/6/17 - 2006/12/22)
1980年代頃でしょうか、人気を博した事を記憶している旧ソ連・ロシアの女性現代音楽家です。今までに楽風やショスタコーヴィッチとの関係等は紹介済みですね。何と言っても後期の超個性的な等拍モノ(ホモ)フォニーの強烈な音使いです。今の時代の現代音楽、多様性の時代でも十分に通用する感じです。

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Concerto・Octet・Sonata No. 3・Grand Duet
"ピアノ曲集"で、協奏曲、八重奏曲、デュオ、ソロ、ですね。ただ本アルバムは初中期作品なので上記個性的演奏ではなく、セリエル的点描と反復になると思いきや…




Concerto, (1946年) for Piano, String Orchestra and Timpani
  [Orchestra]Chamber Orchestra Of The Leningrad State Philharmonic Society, [Piano]Pavel Serebryakov
乱暴なリズム、強鍵なピアノ、クラスター、一つの動機の変奏と反復の様な流れです。もう一つの緩徐は後期ロマン派の様な美しい流れで、この対比が面白いですね。初期作品ですから点描的ですが機能和声寄りのマッチが面白いです。ラストでショスタコの色合いを少し感じますかね。

Octet, (1949-50年) for 2 Oboes, 4 Violins, Timpani and Piano
  [Oboe]Kh. Chinakov, A. Kosoyan, [Piano]M. Karandashova, [Timpani (Kettle-Drums)]V. Znamensky, [Violin]A. Dukor, F. Soakov, A. Stang, A. Liskovich
モノ的ホモフォニー、等拍のリズム、不気味な音の流れ、時に執拗な反復、ウストヴォーリスカヤの個性は存在していますね。凡百に埋もれない個性を放っていますね。

Sonata No. 3, (1952年) for piano
  [Piano]Oleg Malov
この時代のセリエルらしい不協和音+点描のピアノ・ソロの音楽ですが、途中からクラスターと等拍と反復が支配し始めます。そうなると一気に彼女の世界です。

Grand Duet, (1959年) for Violoncello and Piano
  [Cello]Oleg Stolpner, [Piano]Oleg Malov
中期作品になり個性は全開でスタートです。厳しい反復にクラスター、執拗な等拍、モノ的なホモフォニーの織りなす混沌はまさにウストヴォーリスカヤそのものです。そして不可思議に美しい緩徐パート。これが一番"らしい"でしょう、強烈ですね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  vcはロストロポーヴィチ!!です。



等拍に刻まれるリズム、モノ的ホモフォニーとクラスター的強音、不気味な和声の反復、それがどの様な編成であっても個性は普遍。それがウストヴォーリスカヤですね。
このアルバムでも個性全開で楽しめます






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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