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2018年8月27日 サントリーホール サマーフェスティバル 2018《フランス音楽回顧展 Ⅰ 》T.ミュライユ / R.センド / P.マヌリ


一昨日に続きサントリーホールのブルーローズ(小ホール)へ行ってきました。
『《フランス音楽回顧展 Ⅰ 》昇華/飽和/逸脱 〜IRCAMとその後〜』と題されたフランス現代音楽の流れ、メシアンを源流としてブーレーズ・IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)からの流れが楽しみですね。

20180827SuntoryHall.jpg

このブログではお馴染みのミュライユやマヌリそしてIRCAMですが、注目はラファエル・センドですね。音の飽和(サチュラシオン)を展開する一人で、極端な特殊奏法ノイズと荒っぽいクラスターで凶暴な作風です。IRCAMとスペクトル楽派からの派生した流れですね。

また今回は二人の電子音響、J.M.フェルナンデスと個人的注目マキシム・ル・ソーの来日でライヴエレクトロニクスの様子も楽しみです。IRCAMのMAX(今はCYCLING ’74管理下ですが)プログラミングでしょう、多分w
もちろん全曲日本初演です。





トラヴェル・ノーツ, Travel Notes (2015年)
トリスタン・ミュライユ (Tristan Murail, 1947/3/11 - )
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ[GrauSchumacher Piano Duo](pf Duo), 藤本隆文&安江佐和子(perc.)

2pf, 2perc. のセットです。繊細で美しい響きの対位法のpfは高音側鍵盤主体で対話の様でした。キレのある二人(群)の打楽器もそれに色を添える感じで良かったです。完成度が高く、もちろんポリフォニーもですね。



フュリア, Furia (2010年)
ラファエル・センド (Raphael Cendo, 1975/2/26 - )
山澤 慧(vc), 秋山友貴(pf)

pfとvcの強烈な特殊奏法のノイズ、そしてクラスターです。pfは通常演奏と同じくらい特殊奏法を使い、vcのトリル・グリッサンドは強烈でチューニングも変えていました。弓も二本持っていましたね。即興的ですが全て譜面になっているのが凄いです。それがR.センドですね。アンプリファイド増幅で小ホールが生きましたが、若手日本人二人の演奏はもっと暴力的パワーでも良かったのでは、なんて思ってしまいました。
この曲はvcの背後に共鳴用のpfをもう一台置いて演奏する事もある様ですね。



時間、使用法, Le temps, mode d'emploi (2014年)
フィリップ・マヌリ (Philippe Manoury, 1952/6/19 - )
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ(pf x2), ホセ・ミゲル・フェルナンデス[José Miguel Fernández]&マキシム・ル・ソー[Maxime Le Saux](電子音響)

Duoのpfとライヴエレクトロニクス処理されたpfが重なり合って、マヌリらしい強音の世界が出現します。点描的パートと、グリッサンド・トレモロを中心としたクイックな流れですが、主は強音です。
エレクトロニクスはループサンプリングが主、多分w、でディストーションやエコーそれに音色を変えている様です。pfを邪魔せず良いバランスでした。空間音響系の響きもありIRCAMらしさ満載でしたね。
最後にマヌリが登壇して拍手を受けていました。

ちなみにエレクトロニクス・プログラミングはフェルナンデスでした。幸運にもル・ソーと言葉を交わす機会があったので聞いたところ、彼は今回はハード・セッティングだとの事でした。話が出来て嬉しかったですが、残念。



美しいミュライユ、ハードなセンドとマヌリ。空間音響を感じるアコースティックとエレクトロニクス。今の現代音楽の主流の一つ、IRCAMベースの仏現代音楽の三曲が味わえて何よりでした。

マヌリは想像より体系が立派でしたねw




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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