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クルタークの「Botschaften des verstorbenen Fräuleins R.V. Trussowa」| ヴィトマンの「… umdüstert …」を聴く


FESTSPIELDOKUMENTE
現代音楽レーベルNEOSのシリーズで、Salzburger Festspiele 2004のLive録音ですね。今回は室内楽二曲で、演奏はいずれもリューディガー・ボーン(Rüdiger Bohn)指揮、オーストリア新音楽アンサンブル(österreichisches ensemble für neue musik)です。







ジョルジュ・クルターク (Gyorgy Kurtag, 1926/2/19 - )
現代音楽の創生から隆盛・衰退、そして現在を見続けてきた、ルーマニア出身ハンガリーの大物現代音楽家ですね。楽風も時代の流れてに沿って、今は幽玄な和声に静と烈のコントラストが特徴的です。

Botschaften des verstorbenen Fräuleins R.V. Trussowa op. 17 (1976/1980年), 21 songs for soprano and chamber ensemble on Russian poems by Rimma Dalos
シェーンベルクの"月に憑かれたピエロ"を元に、3部21曲構成と同構成(厳密には7曲3部均一配分ではありません)のソプラノ+アンサンブル作品です。Textはルーマニア在住のロシア人のリンマ・ダロスによるもので「ちょっとエロティック」と言った様な愛の物語で、ソプラノはクラウディア・バラインスキー(Claudia Barainsky)です。
 前衛のシュプレッヒゲザングでまさに"ピエロ"の類型です。演奏も混沌で、voiceも語りであり叫びであり基本狂気、ですね。違いがあるとすれば、"ピエロ"よりもアンサンブルの旋律・動機が聴きやすいかもしれません。個人的にはやっぱり好きですね。

 ★ 試しにYouTubeで観てみる?
  抜粋になります。




イェルク・ヴィトマン (Jörg Widmann, 1973/6/19 - )
今月末の『サントリーホール サマーフィスティバル2018』でもテーマ作曲家として来日、もちろんチケット手配済みです、するなど近年クラリネッティストだけでなく現代音楽家としても注目度が上がっていますね。フライブルクを活躍の場として、空間音響系と即興性、前衛と宗教性の両面性を持っている様ですね。

… umdüstert … (1999/2000年), for chamber ensemble
完全無調の室内楽です。耳馴染みの良い旋律は無く、背景には特殊奏法のノイズが配されます。協奏曲風にcl主体のリード・パートがあり、抑揚少ない陰鬱緩やかな流れの闇の中に、静が現れて空間を意識します。後半には叫びも含めた烈の出現が緊張感を高めますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?



クルタークは、シェーンベルクに敬意を表したとの通り"月に憑かれたピエロ"そっくりさんです。ただ、これがクルタークかと言われれば困りますがw

ヴィトマンは無調混沌で、陰鬱な流れと静の空間を感じて面白いです。いかにも欧エクスペリメンタリズムの流れと言った感じですね。月末のコンサートが楽しみです。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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