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マイケル・ハーシュ(Michael Hersch) の「end stages, violin concerto」を聴く | ヴァイオリンはコパチンスカヤ


マイケル・ハーシュ (Michael Hersch, 1971/6/25 - )
米現代音楽家でピアニストのハーシュは18歳の時にショルティ指揮のベートーヴェン「運命」のビデオを観て音楽の世界に入ったという変わった経歴ですね。バルティモアのピーボディ音楽院から始まり、ジョン・コリリアーノらと学んだこともあります。またタングルウッドではクリストファー・ラウズに師事し、PMFの参加で来日もしていますね。欧州ではヘンツェやベリオといったビッグネームの下でも働いていました。


end stages, violin concerto
一曲目のヴァイオリン協奏曲はパトリツィア・コパチンスカヤ(Patricia Kopatchinskaja)の委嘱による作品ですね。個人的にはそれで本アルバムに興味を持ったわけですがw 初演は同年Saint Paul Chamber Orchestraですね。本CDではInternational Contemporary Ensembleになります。
「end stages」はOrpheus Chamber Orchestra の委嘱・演奏です。Kevin Tuttleの死を元にした絵画に影響されていて、その画像がライナーノートにも入っていますが気持ちの良いものではありませんね。



violin concerto (2015年)
4パートの楽曲です。無調で即興的なポリフォニー風ホモフォニーw、キレる強音と緩徐の構成です。緩徐パートでも音数が減って静的になっているだけで、機能和声的な旋律は感じられませんね。今の時代の現代音楽の主流が多様性の流れとすれば硬派?と言えるかもしれません。コパチンスカヤのvnもPart III, IVではソロを明確に感じられる切れ味を聴かせてくれますが、殆どは不協和音で音色を奏でる全体構成の一部になっていますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  ルツェルン音楽祭でのコパチンスカヤ。part I ですが一見の価値ありです!!


end stages (2016年)
1'〜4’程度の小曲8パート構成です。静的パートが主流となり少しドローン的なロングトーンの構成が入ってきて、調性を感じられる様な旋律がありますね。こちらの方が多様性の構成で、随分と聴きやすくなって個性は減っている気がします。静的流れに刺激音が乗り込むのも現代音楽としては多い流れですよね。


ヴァイオリン協奏曲は、遠慮なしバリバリの無調現代音楽ですね。多様性主流の21世紀現代音楽にあって懐かしささえ感じます。スコアに小節は存在していそうで無拍ではありませんから大丈夫、何が?!w ←実験的混沌ではありません。ヾ^^;

コパチンスカヤがハーシュを知ったのはご主人とインターネットで音楽検索をしていて見つけたそうです。コパチンスカヤ曰く「うわべだけの美しさや飾りも妥協もない。まるで手術の様に全てが正しい場所にある。」との事です。流石は現代音楽のコパチンスカヤですね。CD化に感謝しましょう。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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