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クロード・エルフェ(Claude Helffer)のピアノで聴く現代音楽ピアノ曲集『Musique Contemporaine pour Piano』


クロード・エルフェ (Claude Helffer, 1922/6/18 - 2004/10/27)
現代音楽を得意としたフランス人ピアニスト。カサドッシュにピアノを師事し、ブーレーズ、ギーレン、マデルナ、シェルヘンといった現代音楽を取り上げる指揮者との共演も多いですね。


Contemporary Music For Piano
フランス人現代音楽家のピアノ曲オムニバスになります。年代的にはエルフェ本人も含めて前衛の隆盛から衰退期の波を受けた時代の顔ぶれでしょう。(P.マヌリを除き)

ベッツィ・ジョラス (Betsy Jolas, 1926/8/5 - )
 アメリカ系フランス人の女性現代音楽家で、ミヨーやメシアンに師事しています。メシアンの代わりに音楽院でアナリーゼを受け持ったりしましたが、彼女の前衛性は当時としては受け入れられたとは言えないかもしれません。

ジルベール・アミ (Gilbert Amy, 1936/8/29 - )
 ジョラスと同じくミヨーとメシアンに師事したフランス人現代音楽家です。ダルムシュタットではシュトックハウゼンにも習い、とりわけブーレーズからの信頼が厚かった様ですね。

アンドレ・ブクレシュリエフ (André Boucourechliev, 1925/7/28 – 1997/11/13)
 フランスの現代音楽家で、ダルムシュタットに通いながらベリオやマデルナに習っていますね。米前衛に触れ、偶然性の音楽にも薫陶されています。

フィリップ・マヌリ (Philippe Manoury, 1952/6/19 - )
 好きな現代音楽家の一人で電子音楽系現代音楽を代表する一人ですね。紹介済みですので割愛です。

ヤニス・クセナキス (Iannis Xenakis, 1922/5/29 - 2001/2/4)
 言わずと知れたクセナキス、もちろん割愛です。m(_ _)m


♬ 現代音楽CD(作曲家別)一覧



hellferCD.jpg
(色々検索してみましたが、amazonには登録が見つかりません)

B for sonata (1973年), Betsy Jolas
点描で音列配置的です。セリエルかどうかは聴いただけではわかりませんが、それをベースにして仏印象派の様な和声と混ざります。前衛の衰退が明確になった時代の作品ですから、折衷的なポスト・セリエル作品が出てきても不思議ではありませんね。現在では絶滅危惧種の様な現代音楽の類かもしれません。

 ★ 試しにYouTubeで聴いてみる?

Cahiers d'Epigrammes (1961年), Gilbert Amy
こちらも無調音列技法の様な曲になります。時代は前衛真っ只中ですからセリエルであって不思議はありません。実際にセリエルかはライナーノートにもありませんが、この時代の作品らしく楽曲構成について本人の記述があります。この曲の方が絶滅危惧レベルは高そうですw

6 Etudes d'arès Piranèse (1975年), Andre Boucourechliev
年代から多少の多様性がうかがえる様に感じますが、それでも根底にセリエル的な無調がある気がしますね。クラスター的な音と、セリエルでは禁止された三度五度を使った旋律が存在してきます。エチュードなので技巧系になりますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Angela Toshevaのpfになります


Crytophonos (1974年), Philippe Manoury
エルフェに献呈された曲で初演もエルフェだそうです。マヌリ初期のポスト・セリエルの点描的音楽(Punctualism)ですが、それでも今の楽風を思わせる良さが見られます。現在の電子空間音響系の現代音楽は素晴らしいですが、その萌芽が見えるのは楽しいです。

Mists (1981年), Iannis Xenakis
クセナキス後期の難読スコア、四声部で書かれた、の曲ですね。この後六声部の難曲Keqropsを書くことになりますね。クセナキスらしい陰影強い表情のポスト・セリエルの楽曲です。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  スコア(四声部)付きです



前衛全盛の時代のピアノ曲、音列技法を中心としたポスト・セリエルが並びます。今は昔の物語、といった趣でしょう。当時を振り返って懐かしさに浸るにはもってこいかと。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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