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ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinu) の「弦楽四重奏曲 第3番, 4番, 5番」を聴く


ボフスラフ・マルチヌー (Bohuslav Martinů, 1890/12/8 - 1959/8/28)
多作家で知られるチェコの近現代音楽家マルティヌーは、初期チェコ時代、1923年からのパリ時代、1941年ナチスを逃れた米国時代、1953年からの欧州時代に分かれますね。
その楽風は印象派(チェコ時代後期)から新古典主義、そして新印象主義(欧州時代)と変化しています。前衛的無調に手を染めたことはありません。

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String Quartets 3, 4 & 5
弦楽四重奏曲は第1番(1914年)から第7番(1947年)まであります。ちなみに第1番は12歳での作品で、今回収録の3, 4, 5番はパリ時代の作品になります。
演奏はエンペラー弦楽四重奏団(Emperor String Quartet)ですね。



■ 弦楽四重奏曲 第3番, H.183 (1929年)
フーガやポリフォニーを織り交ぜて刺激にあるサウンドで新古典主義的な流れです。緩徐楽章では調性感の薄さを生かして気持ちの良くないw旋律を奏でます。折衷性が高く先鋭的、今の時代にピッタリくるクラシック弦楽四重奏曲に感じますね。

 ★ 試しにYouTubeで聴いてみる?
  全三楽章の抜粋です。Bennewitz Quartetによる2017年Liveです。


■ 弦楽四重奏曲 第4番, H.256 (1937年)
8年後の作品になりますが、民族音楽の要素が少し強くなっているでしょうか。強い音色を基本とする流れは変わりませんが、美しさと調性の薄さが増している様です。ポリフォニーとホモフォニーを混ぜた様な旋律のせめぎ合いも楽しいですね。小刻みな反復(変奏含め)とそこからの速い上昇・下降音階の構成がくどいと言われると、気にはなりますがw

■ 弦楽四重奏曲 第5番, H.268 (1938年)
1年後ですから大きな変化はありません。小刻みハイテンポな反復・変奏が骨格を成しているので同じ様な曲に感じてしまいますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


刺激とメリハリの強い機能和声範疇に納まりそうなクァルテットで、コンサート受けしそうですね。今の時代のクラシック弦楽四重奏曲として楽しめると思います。
通して共通するのはリズムを含めた反復・変奏の執拗さ、そして緩徐楽章での調性の薄さでしょう。続けて聴くと少しくどいでしょうか?

本インプレ(年代順)は、CD収録順とは逆になっています。








テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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