グロリア・コーツ(Gloria Coates)の「ピアノ五重奏曲 / 交響曲 第10番」を聴く


グロリア・コーツ (Gloria Coates, 1938/10/10 - )
先日もインプレした米女性現代音楽家のG.コーツです。四分音や倍音を使った幽玄な音使いが特徴的で、クラスター的な様相も見えますね。
画家としての活動もありジャケットは自身の「Parallel Univers」になります。


Piano Quintet Symphony No.10
先日は室内楽をインプレしましたが、今回は交響曲を含んだ先日リリースのアルバムになります。
ピアノ五重奏曲はエミリー・ディキンソンの詩を元に作られ、演奏はクロイツェル四重奏団です。交響曲第10番はサブタイトルにある様にバイエルン州エルディングの「ケルト古代遺跡」を元にしています。演奏はスーザン・アレン指揮カリフォルニア芸術大学(カルアーツ)管弦楽団ですが、アレンは本曲で指揮者デビューしましたがその一年後に他界しています。



ピアノ五重奏曲 (2013年)
近年作で四楽章構成です。もちろん無調ですが旋律らしきものが存在してpfとクァルテットの関係はホモフォニーでもあり、カノンの様な構成感があります。微妙な音程の四部音(第三楽章でpfにも感じられますが調律して出しているのでしょうか)と倍音の音色を全編通して反復で響かせるのがメインで、ドローン的なグリッサンドもあります。その辺りがコーツらしさで印象は"深淵"でしょうか。面白いですね。

交響曲 第10番「Drones of Druids on Celtic Ruin」(1989年)
彼女が得意とする交響曲で三楽章形式です。第一楽章は倍音と思しき単音の共鳴音の反復を表に出しています。パォ〜ン・パォパォォ〜ン、みたいなw 第二楽章では打楽器楽章、小太鼓の連打を中心、で単音の響きではなくドラミングの音色が交錯します。第三楽章は、その組合せになっています。とてもシンプルで、やや単調に感じてしまうかもしれません。(第三楽章は無い方がいいかも…)


幽玄さを四部音と倍音の響きで構成するポスト・ミニマルですね。欧州前衛の電子音楽的な空間音響系とは異なりますが、響きを主体にする点では空間音響的な現代音楽です。(G.コーツの活躍の場は欧州ですが…)

"Special thanks"の中にDavid Rosenboomの名前がありますが、ニューロフィードバックを引用しているのでしょうか? (ライナーノートには特に記載はありません)




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・2017年12月9日
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