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2018年6月20日 マルク=アンドレ(マルカンドレ)・アムランのピアノ・リサイタル at ヤマハホール

東京は雨空ですが銀座のヤマハホールへ行ってきました。

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10年ほど前には毎年の様に来日していたM.A.アムラン(Marc-André Hamelin)ですが、久しぶりに見たら髪が薄くなってややふっくら、老けた印象でした。



J.ハイドン/ピアノ・ソナタ 第48番(第58番) ハ長調 Hob.XVI:48, Op.89

二楽章の小曲ですが第二楽章でしょう。ただアゴーギクが強く、主題の反復が多い流れに抑揚が強く感じられてアムランらしからぬ印象を受けました。


S.フェインベルク/ピアノ・ソナタ 第2番 イ短調 Op.2 (1916年)
ピアノ・ソナタ 第1番 イ長調 Op.1 (1915年)

今回唯一現代音楽時代のソ連の作曲家サムイル・フェインベルク(Samuil Feinberg, 1890/5/26 - 1962/10/22)の作風は調性は怪しげながら機能和声からの脱却はありません。その辺りがアムラン好みで、楽しみな演奏になります。二曲とも単一楽章で10'に満たない小曲です。ピアノ・ソナタは全12曲あり、最後の12番は亡くなった1962年の作品になりますね。
やっぱりここでアムランらしさが楽しめましたね。アゴーギクを抑えて速さや音数の多さを物ともせずに音の粒立ちを明瞭に聴かせてくれました。曲調と合わせてクールなヴィルトォーゾの本領発揮だったと思います。


L.v.ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」ヘ短調 Op.57

言わずと知れたベートーヴェンの傑作「アパッショナータ, Appassionata」ですが、アムランは情熱をピアノの鳴りと見事な運指で披露してくれましたね。この曲がこんなに超絶技巧曲に感じたのは初めてでした。少し技巧強調の感も残るアパッショナータでしたが。


R.シューマン/幻想曲 ハ長調 Op.17

休憩後は一転してロマン派展開の代表曲を感情を込めての演奏でした。多分この曲が今日のベストでしょう。ただディナーミクもアゴーギクも効かせて朗々バリバリの気配。なんだか堅苦しさを感じてしまいました。この辺りから今回のコンサートに少し違和感が...


アンコール

予定アンコール四曲がありました。ドビュッシーも二曲やってくれましたが、以前ドビュッシーの聴き比べでも書いた通り少し違う気がしましたね。CDと似てやけにソフトかと思うと一方で技巧性で唸らせる。何かしっくり来ない様に思うのですが。
それだったらアムラン本人が委嘱曲として書いたと言っていた一曲目のアンコール曲の方が良かったですね。フェインベルクと少し似て、速い指遣いの中に緩いメロディが存在してヴィルトゥオーゾ的でした。
(追記:アンコール曲は以下。ヤマハホールfbより)
・マルク=アンドレ・アムラン/Toccata on l'homme armé
・C.ドビュッシー/水の反映
・C.ドビュッシー/花火
・R.シューマン/森の情景よりOp.82-9 別れ



以前のように素直に楽しめなかった気がします。何故だかはうまく説明出来ないのですが、技巧性がやけに全面に感じられてお腹いっぱい感が強いです。
ピアノの鳴りも素晴らしかったので、コンサートでは力強い表現のアムランに変わりない事はわかっているのですが。アンコールも四曲目になると、もういいなか的な感じがしました。

【参考】過去来日印象だけでなくライヴCDの「Live at Wigmore Hall」でもコンサートではセッション録音CDのクールさとは違い強鍵ヴィルトゥオーゾ押出しである事はわかります。



もう一つ。シューマンの幻想曲の時にアラーム時計の音が。それも一回二回ではなく。
最後にはひどいフライング拍手をした人も。なんだか残念な気分で帰宅の途に着きました。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
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