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ZIMMERMANN / HARTMANN / EGK - Violinkonzerte を聴く


Violin Concertos
20世紀ドイツ音楽が前衛現代音楽とナチスに向き合った時代の三人の音楽家のヴァイオリン協奏曲ですね。

ベルント・アロイス・ツィンマーマン
(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10)
 最も好きな現代音楽家の一人、B.A.ツィンマーマンです。その作風変化は過去インプレ済みですね。
初期の新古典主義から前衛に移行する時代の作品です。他二人より若く、第二次大戦は学生で音楽家としての大きな軋轢環境は異なるでしょう。

カール・アマデウス・ハルトマン
(Karl Amadeus Hartmann, 1905/8/2 - 1963/12/5)
 交響曲で知られ、シェルヘンと親交がありましたね。後期ロマン派・新古典主義的作品でしたが第二次大戦でナチスに抵抗したためその時期の作品は少なく、本作品はその時期で代表作でもあります。その後ヴェーベルンに影響を受けた前衛作風となります。下記エックとは確執があった様です。

ヴェルナー・エック
(Werner Egk, 1901/5/17 - 1983/7/10)
 カール・オルフに師事したエックは前衛や現代音楽ではありません。現代的音楽を「退廃音楽」とし弾圧したナチスの庇護の元にいて第二次大戦中も活躍、その時代の作品です。ハルトマンの対極にいましたね。


♬ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


演奏はヴァイオリンがハンス・マイレ(Hans Maile)、アレクサンダー・サンダー(Alexander Sander)指揮 ベルリン放送交響楽団(Radio-Symphonie-Orchester Berlin)になります。




■ Zimmermann / Konzert Für Violine Und Großes Orchester (1950)
大編成オケの新古典主義的な濃厚表情をベースにソロvnで調性からの脱却というスパイスを付けたツィンマーマンらしい表現主義を見せます。vnの点描的表現は音列主義的であり引用的でもあります。今の時代なら折衷的というよりも多様性の評価に値するでしょうねェ。激しさと切れ味、コンサートで聴きたいですね。生まれるのが20年早かった!!

■ Hartmann / Concerto Funèbre (1939) Für Solovioline Und Streichorchester
「葬送協奏曲 Concerto funèbre 」と標題音楽的タイトルが付いています。新古典主義作品でしょう。ドイツ古典主義の成れの果て的なオケとvnソロは濃密で超叙情的にまとわりつきます。ある意味フィルム・ミュージック的でもあるかもしれませんね。上記ツィンマーマンから前衛性を排除した感じ、悪くはありません。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Sebastian Bohren(vn), CHAARTS Chamber Aartists の演奏です。
  CDよりもかなりおとなしいかも。


■ Egk / Geigenmusik Mit Orchester (1936)
上記二人に比べて古臭い? 古典からバロック的な旋律を用いています。1930年代にこの音楽はいかにも時代錯誤を感じます。でも現在でも当然バロックや古典ファンの方は多いわけですから、今の様に情報氾濫がない時代には正統本流だったのかもしれません。


前衛の乱流に流れ込む時代のドイツ音楽を聴く事ができます。同じ新古典派作風に前衛の香りがする1950年作のツィンマーマンに対して1930年代の二つの作品は確実に時代の古さを感じさせますね。
当時の時代の流れを想像しながら聴くのも一興でしょう。







テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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