2018年5月22日 下野竜也/都響「コリリアーノ:ミスター・タンブリンマン - ボブ・ディランの7つの詩」日本初演 at サントリーホール

今日は都響があまり取り上げない、それが残念ですが、現代音楽を楽しみに六本木に行って来ました。いつも六本木一丁目から行くので六本木と言っていますが住所的には赤坂一丁目、目の前カラヤン広場は六本木一丁目という微妙な場所ですね。

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米現代音楽家のコリアーノ(John Corigliano)はこのブログでは「ディラン・トーマスの三部作(Trilogy) 」をインプレしていますが、技術的には前衛ではありません。また詩人の作品を元にする事も多いですね。今回もボブ・ディランの原曲を一切聴かずに詩を元に作品を作っているそうです。また歌はアンプ使用でオケと伍するそうです。(理由はオペラの様に歌って欲しくないからだとか)
ちなみに七つの詩は「ミスター・タンブリンマン」「物干し」「風に吹かれて」「戦争の親玉」「見張りからずっと」「自由の鐘」「いつまでも若く」で、コリリアーノの描くストーリーに対応しています。

子供の頃にディランのレコード(CDではないですよ)を初めて買ったのは "Like a Rolling Stone"の入った「Highway 61 Revisited」をソニー買収後のCBS(ソニー)再発盤でした。ノーベル文学賞受賞もありディランは後年になるにつれ詩人としての評価が高まった行くのでしょうか、違和感もありますが…




メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 op.56《スコットランド》

ロマン派と古典派の折衷で曲調はいかにもイギリス風、メンデルスゾーンはドイツ人ですが、の印象が強い曲です。所有しているマリナー盤と比べると出し入れの強さが少しマイルドでメンデルスゾーンぽいかなという気がしましたが、退屈興味の範疇の外側の曲でよくわからなかったのが本音です。


コリリアーノ:ミスター・タンブリンマン ─ボブ・ディランの7つの詩 (2003年)

調性は薄く歌も尖って音や声の跳躍があるので前衛"的"現代音楽です。とはいえ技法・技術の大きな冒険はなく、歌もシュプレッヒゲザングの様な狂気性は低い、それがJ.コリリアーノですね。(個人的印象です)
でもピアノ伴奏版の印象よりも遥かに色彩感溢れる作品になっていました。一つには打楽器群を生かした鳴りの良さかもしれません。チャイム(チューブラーベル)をバンダとして2F席左右に配置していましたね。コリリアーノ得意のオケ作品で広がりのある音が楽しめました。調性感もより強く感じられましたが。
ヒラ・プリットマン(Hila Plitmann)も舞台を広く使い表現主義的なソプラノを聴かせてくれましたね。
歌詞が重要な位置づけですが都響webの月刊都響PDFには載っていないのが残念。(配布版にはありました)


機能和声に寄りかかった現代音楽ですが、これがヴァレーズやアイヴスを源流とする今の米現代音楽の一端かと思います。コリリアーノを得意とする下野さんと都響の広がりある演奏も良かったですね。
今後チャンスがあれば欧前衛系現代音楽を取り上げて欲しいですね。期待しないで待ちましょうw




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。

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