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エクサン・プロバンス音楽祭2017 ビゼーの歌劇「カルメン」をNHKプレミアムシアターで観る

昨シーズンのエクサン・プロバンス音楽祭(Festival d'Aix )から人気のCarmen。今回はカルメンをセラピー劇にした演出ですね。

FestivalDAix2017Carmen.jpg
(写真はweb上からお借りしました)


演出

演出チェルニャコフは、演劇セラピーに訪れた倦怠期夫婦(ドン・ホセとミカエラ)が「カルメン」に入り込む設定にしています。近年よくある本編前後に新枠挿入パターンですが、夢とかにするのでなくセラピーとして「カルメン」を演じる、という流れですね。そう思えば、途中でもセラピストが入ってきたりするのも上手い味付けに感じました。カルメンが脱走するシーンなどに工夫がありますね。("脱走"の設定自体がありませんw)
ラストもドン・ホセが演技にのめり込み狂気を見せるのをうまく生かしています。

舞台・衣装

従って設定は現代。広いロビー、衣装はごくありきたりのスーツやインフォーマルです。どちらもアヴァンギャルドさはありません。この設定も今の時代のオペラに多いですね。

配役

突出のキャストはなかったと思いますが、まずは女性陣。カルメンのドゥストラックは声も演技も線が細かった気がします。ミカエラのドライシヒのsopは綺麗な歌声で聴かせてくれましたね。
男性陣、ドン・ホセのファビアーノはボチボチ熱演、闘牛士エスカミーリョのシンプソンは声、聴かせ処の"闘牛士の歌, Toreador Song"は軽いのですが容姿は決まりましたね。
ミカエラとエスカミーリョのラヴシーンには驚きましたが、ドン・ホセとカルメン二人がラストに向けて狂気を増していくのは上手かったです。

音楽

カサドw/パリ管の演奏は始めはソロ・パートの弦楽器も今ひとつで、やや重心が高い軽さを感じましたね。その後はバランスが良くなりました。(オペラの演奏は練習を重ねるという事はないので当然?!)


一にも二にもチェルニャコフ演出ですね。舞台設定を現在に置き換えただけではなく、賛否のありそうなチェルニャコフ独自展開が加わりカルメンのストーリーを利用したセラピーに徹底している処は新鮮です。
多少の中だるみはありましたが、ビゼー原作チェルニャコフの『カルメン』が楽しめました

こういった楽しみもエクサン・プロバンスらしさかもしれませんね。



<出 演>
・カルメン:ステファニー・ドゥストラック [Stéphanie d'Oustrac]
・ドン・ホセ:マイケル・ファビアーノ [Michael Fabiano]
・ミカエラ:エルザ・ドライシヒ [Elsa Dreisig]
・エスカミーリョ:マイケル・トッド・シンプソン [Michael Todd Simpson]

<合 唱> エデス合唱団 / ブーシュ・デュ・ローヌ少年少女合唱団
<管弦楽> パリ管弦楽団 [Orchestre de Paris]
<指 揮> パブロ・ヘラス・カサド [Pablo Heras-Casado]
<演 出> ドミートリ・チェルニャコフ [Dmitri Tcherniakov]


収録:2017年6月30日、7月6日 プロバンス大劇場(フランス)


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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