デュッセルドルフ・パーカッション・アンサンブル(Düsseldorfer Schlagzeug Ensemble) の「Denhoff Vlachopoulos Roderburg Chavez」を聴く


Düsseldorfer Schlagzeug Ensemble
英語名にするとわかりやすいですね。Düsseldorfer Percussion Ensembleは1987年に結成されて、このアルバムが第一弾、1900年代半ば以降のヴィルトゥオーゾ性の高い前衛パーカッション音楽を取り上げています。
メンバーは以下になります。
Albert Detmer, Karl Hausgenoss, Rolf Hildebrand, Karl-Josef Kels, Christian Roderburg, Wolfgang Wölke, Thomas Meixner(Toccata)


Denhoff Vlachopoulos Roderburg Chavez
タイトルは以下四人の現代音楽家の名前。各パーカッション作品です。

Michael Denhoff (ミハエル・デンホフ, 1955/4/25 - )
 ドイツ人現代音楽家でチェリスト、H.W.ヘンツェに師事していますね。メシアン、フェルドマン、クルターク、そしてB.A.ツィンマーマンをルーツにしていると言われています。
Iannis Vlachopoulos (ヤニス・ブラホープロス, 1939 - )
 ギリシャ人現代音楽家でメシアンにも師事しています。そして興味深いのはkokotonPAPA一押しのB.A.ツィンマーマンに一番影響を受けてる事でしょう。
Christian Roderburg (クリスティアン・ローデルブルク, 1954 - )
 マリンバ奏者としての方が著名かもしれませんね。本アンサンブルを見つけ出した一人でもあります。
Carlos Chavez (カルロス・チャベス, 1899/6/13 - 1978/8/2)
 メキシコ人現代音楽家で、ポリリズム、クロスリズム、シンコペーションと言った拍子変化を特徴とするので、今回の楽曲はまさにぴったりでしょう。



Bacchantic Tanzszenen (1983年) by Michael Denhoff
始めは所謂(いわゆる)ドラムセット+α的です。ロックのドラムソロにタムタム等の鳴り物を混ぜた感じでしょうか。途中から鍵盤打楽器が入り緩急の表情が付いて現代音楽らしくなります。その辺りから面白くなりミニマル的要素も見せます。先鋭的な展開はありませんが面白ですね。

Psalmen (1988-89年) by Iannis Vlachopoulos
鍵盤打楽器のポスト・ミニマルです。従って旋律が存在し、煌めく音色が空間を埋めながらスロートーンとファストトーンの両方で響きます。調性音楽でホモフォニー、心地よい響きですね。この二人のB.A.ツィンマーマンとの接点がピンと来ませんが…

4 Ensemblestücke (1991年) by Christian Roderburg
特殊奏法も交えた暗闇、嵐、狂気、の表情が幻想空間を作ります。閑と烈、遅と速、といったコントラストの強さが生かされていますね。和太鼓的反復要素やアフリカ系リズムといった民族音楽系パートも存在しますが鍵盤打楽器は入りません。

Toccata (1942年) by Carlos Chavez
前曲と少し似た方向ですが変拍子主体で、ポリリズム指向が感じられますが混沌ではありませんね。リズム変化追求型ですが鍵盤楽器展開も単純音反復になります。三楽章で第二楽章は緩徐的展開、最後は再現的で打楽器ソナタの様です。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Ted Atkatz指揮、The CSULB Percussion Ensembleの演奏です



パーカッションと一括りにしても、打音だけのリズム楽器と鍵盤楽器では全く表情が違いますよね。尖った前衛はありませんが、その両者を楽しめるアルバムです。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。

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