チン・ウンスク(陳銀淑, 진은숙)の「Unsuk Chin: 3 Concertos」を聴く


チン・ウンスク (Unsuk Chin, 1961/7/14 - )
韓国人女性現代音楽家で現在はドイツを活動拠点にしています。ハンブルグでリゲティに師事していて、その後電子音楽を経てアンサンブル・アンテルコンタンポランやケント・ナガノとのコラボで知られますね。インプレ済みですが、印象は前衛としては特異性は薄くどこかで耳馴染みのある現代音楽の聴きやすさを感じます。

コンポージアム2018、来月5月27日武満徹作曲賞(現代音楽オーケストラ作品)の審査員を務めます。チケットも安価、スコアも展示され、本選の作曲家もロビーに居て話しかけられ楽しいです。来年の審査員はフィリップ・マヌリなので楽しみです。

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Unsuk Chin: 3 Concertos
タイトル通り、ピアノとチェロと笙(sheng)の協奏曲になります。年代的にも90年台後半から2010年代までが揃って、チェロ協奏曲はコンポージアム2018でも日本初演予定ですね。

[演奏] Sunwook Kim (piano), Alban Gerhardt (cello), Wu Wei (sheng), Myung-Whun Chung (cond.), Seoul Philharmonic Orchestra



Piano Concerto (1996/1997年)
第一楽章は小刻みなpfアルペジオに、キラキラとしたオケ。第二楽章はそのままスローにした緩徐ですね。この楽章が一番長いのですが表情変化があります。第三楽章は一楽章と似たパルス的です。第四楽章は暗い音色背景ですが、パルス的なpfのアルペジオは変わりませんね。通して変化の薄さが気になります。

Cello Concerto (2008/2009, rev. 2013年)
オリジナルを知らないので2013年版の推移がわかりません。不協和音の機能和声の旋律を奏でるvc、オケの流れは抑揚をクレシェンド・デクレシェンドでつけています。(緩徐ではロングトーン) メリハリがあるので普通のコンサートの前半のコンチェルトでも受けそうです。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

Šu for sheng and orchestra (2009年)
上記チェロを中国笙に置き換えた様な楽曲です。タンギングの笙や打楽器を印象的に使ったりの変化はあり、三曲の中では一番面白いですね。ただ基本にある機能和声に寄り添う様な流れには個人的に違和感を拭えませんが。


機能和声に近い反復動機・旋律の流れ、静音や強音も徹底したものは無く、格別な個性がある現代音楽でないですね。今の時代の多様性の現代音楽なのでしょう。
現代音楽は作曲家の思想・技巧の楽譜展開なので、それを知らないとわからないかもしれません。コンポージアム初日の講演会「自作を語る」へ行く気力は残念ながらありませんが… (無料ですから5/23いかがですか?)






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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へえ

ご無沙汰しています。

へえ、こんな方がいらっしゃるんですね。kokotonPAPAさまのページは、僕が知らない現代音楽の情報が満載で、本当に有りがたいです!
貴重な情報、有難うございました。

結構ビッグネームですね

Bach Bachさん、こんばんは。
前衛としては聴き易いので拒絶反応が少なく日本でも人気がありますね。
YouTubeで一度聴いてみてくださいねw
私もBach Bachさんのサイトに刺激を頂いて、普段なら聴くだけのジャズ系
のインプレもアップしてみました。こちらこそありがとうございます。
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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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