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ベアト・フラー(Beat Furrer) の「Streichquartett Nr.3」を聴く


ベアート・フラー (Beat Furrer, 1954/12/6 - )
スイス生まれでウィーンで活動するご贔屓の現代音楽家フラー、代表作のNUUNも紹介済みですね。
ラッヘンマンの流れを本流にしつつ静の空間音響系にも渡る音が今の時代の現代音楽らしさを聴かせてくれます。指揮者としてはマーラーも振っているそうなので、一度聴いてみたいですね。
門下生の一人ベルンハルト・ガンダーも好きな現代音楽家です。

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String Quartet No.3 (2004年)
フラーの弦楽四重奏曲第3番ですね。21世紀に入っての作品なので無調破滅的展開から静寂と混沌になっています。ノイズ系・空間音響系にもなるかもしれませんね。
六楽章51分の作品で演奏はKNM Berlin*になります。
*Steffen Tast (vn), Angela Jaffé (vn), Kirstin Maria Pientka (va), Ringela Riemke (vc)



ライナーノートにあるスコアのサンプルからもわかりますが、変拍子や全休符、ppp, mpやpのクレシェンド・デクレシェンド、トリルと言った静音の変化構成がベースですね。その無音や微音の変化の流れにffの瞬発クレシェンドが刺激的に入ります。それは時に反復であり変奏であり、音色はパルスとノイズになります。
実は超微音(ppp)の"空(くう)"中に刺激的な音符が並んでいるのですが、それがまるで微かな揺らぎの様に感じるのが素晴らしいですね。特殊奏法と思われる音色もありますが、これ見よがしではありません。
フラーが主役の"空"のテンポに気を使っていたのは明白で速度記号の表記があります。

静かな水の流れに落ちる水滴、それら全てを緊張感で表現した様な音楽です。音数の少ない静音にパルスとノイズと言った世界。静音の流れに色々と隠れているのですが、そこがフラーらしさだと思います。おすすめの一枚ですね





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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プロフィール

kokoton

Author:kokoton
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後期ロマン派以降、現代音楽とマーラー交響曲(#5, #6, #9)を中心に楽しんでいます。


[2017年12月9日]
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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