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2018年4月10日 大野和士/都響の マーラー交響曲第3番 at サントリーホール

春真っ盛りの東京ですが、花粉が今シーズンはひどいですねぇ。そんな中 都響の新シーズン開幕、六本木まで行ってきました。

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このブログではマーラー第5番を始め第6番・第9番と聴き比べをやっていますが、実は一番好きなのはこの第3番です。マーラーの中では指揮者による落差は小さい曲ですが、好みはサロネンやMTTの端正さですね。大野さんはどうだったでしょう。




マーラー:交響曲第3番 ニ短調

第一楽章
明瞭な主題群と途中の休符が絡む第一楽章はメリハリと強音重視、第一主題を用いたコデッタからラストのクライマックスは派手に締めましたね。Hrが9人いたと思うのですが…
第二楽章
メヌエットは主要主題を濃厚にしましたが、二回のトリオの変拍子は抑えていました。
第三楽章
主部「夏の歌い手交代」引用は第二楽章からの濃さを感じましたね。ポイントとなるトリオ、バンダのポストホルン(実際にはEb-D管の様な高音系Tpでした)は牧歌調でした。
大野さんの好きそうな派手なフィニッシュかと思いましたがピシッと押さえましたね。
第四楽章
リリ・パーシキヴィのアルト独唱は素晴らしかったですね。嫋やかな歌声がホールに響きました。オケがppp設定で抑え気味ならもっと映えたでしょう。
第五楽章
"ビム・バム"リズムと合唱団・アルトの優美な流れ、オケの音色がマッチしました。
この楽章から最終楽章主要主題への流れは素晴らしく、グッとくるものがありました。
第六楽章
ロンドの流れは、弦楽の主要主題から管楽器が入る第一トリオは少し厚め、第一楽章コデッタの第二トリオで表情を変えました。出来れば主題をもっと静音で入って欲しかったです。
二回目の流れで明確に色濃くし、最後の主要主題再現からフィニッシュへは狙い通りの爆演で締めくくりましたね。


メゾソプラノ:リリ・パーシキヴィ(Lilli Paasikivi)
児童合唱:東京少年少女合唱隊
女声合唱:新国立劇場合唱団



まずは大野さんらしいパワーを味わえた濃い味のマーラー3番でした。静音パートをより抑えてダイナミックレンジを広く使ってくれたら嬉しかったです。

リリ・パーシキヴィが素晴らしく、合唱と合わせて第5楽章は白眉でした。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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