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パトリツィア・コパチンスカヤの「DEUX」を聴く


パトリシア・コパチンスカヤ (Patricia Kopatchinskaja, 1977 - )
何かと印象の深いコパチンスカヤのα(アルファ)レーベル第三弾で近現代音楽家の作品になります。前作シューベルト「Death & the Maiden」は今ひとつでしたが「TAKE TWO」は素晴らしかったですよね。

本blog内のコパチンスカヤのCDインプレ


DEUX
今回はフランスとハンガリー作曲家のvn-pfDuo、vnソナタ集になりますね。年代を近現代に戻して来て期待値が上がりますね。ピアノはポリーナ・レシチェンコ(Polina Leschenko)になります。



プーランク:ヴァイオリン・ソナタ FP119
フランシス・プーランク(Francis Poulenc, 1899/1/7-1963/1/30)は機能和声の瀟洒なイメージですね。
プーランクらしい美しさの第二楽章の緩徐性は活かしつつ、前後楽章では陰影を思い切り付けるvnとpf二人の激しいやりとりがDuo=Dialogueです。この激しいアゴーギクとディナーミクがコパチンスカヤでしょう。プーランクが聴いたら怒る驚く?

ドホナーニ:ドリーブ『コッペリア』のワルツ (arr. for piano by Ernst von Dohnányi)
エルンスト・フォン・ドホナーニ(Ernst von Dohnányi, 1877/7/27 - 1960/2/9)はバルトークと同窓のハンガリー人近現代音楽家ですが、作風は古典・ロマン的ですね。
レオ・ドリーブのバレエ「コッペリア」のワルツをドホナーニが編曲しているわけですが、ここでは心地よい二人の演奏が楽しめます。優美なワルツを多少の揺さぶりで洒脱な印象を付けていますが特異性は低いです。

バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
ベーラ・バルトーク(Béla Bartók, 1881/3/25 - 1945/9/26)、この顔ぶれ中では一番好みでしょう。
調性の薄さ、幽玄な繊細さ、激烈さといったバルトークらしさを二人が最大限活かします。それは曲目リストを見た時から想定していて、期待に応えた楽しさと言えばピッタリでしょうか。この二人のライヴで観たい!ですね。ベスト・トラックです。

ラヴェル:ツィガーヌ M.76
個人的にピアノ曲では一番好きなモーリス・ラヴェル(Maurice Ravel, 1875/3/7 - 1937/12/28)、言わずと知れたフランス印象派重鎮ですね。
二人は強い陰影付けで「ツィガーヌ」の持つハンガリーの民族音楽性を、バルトークの様に展開します。上記バルトークの第三楽章といっても良い様な流れ、この二曲の流れを二人は企画したのでしょう。


ともするとやり過ぎ、スタンドプレーに陥りかねないラインをすれすれに表現主義的演奏です。昔からのクラシック音楽ファンには鬼門?、でも今の時代のクラシック音楽でいいのではないでしょうか。特に三四曲目の流れは楽しめますね
コパチンスカヤの現代的奔放さを活かすなら、20世紀後半以降の現代音楽だと思います。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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