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イェルク・ヴィトマン(Jörg Widmann) の「Viola Concerto」をアントワーヌ・タメスティで聴く


イェルク・ヴィトマン (Jörg Widmann, 1973/6/19 - )
以前「Elegie」を紹介しているヴィトマン、先日来日もあり今注目の現代音楽家・クラリネット奏者ですね。(紹介文はElegie参照下さい)
楽風は空間音響系と即興系の二面性を持ちますね。本CD「ヴィオラ協奏曲」は下記タメスティのために書かれたタイトル曲を主体とした室内楽集で、発売が決定した時点で聴きたいと思いました。


アントワーヌ・タメスティ : ビオラ
フランス人ヴィオラ奏者 アントワン・タメスティ*(Antoine Tamestit) はパリ高等音楽院ヴィオラ科教授を務めた後ソロ活動を広げる38歳の若手実力者の一人、ハルモニアムンディからの第一弾だそうです。使用しているストラデバリウスの名前が"マーラー"(1672年)というのも気になりましたw
*本年10月19日の来日では都響863回とブルーノ・マントヴァー二「2つのヴィオラと管弦楽のための協奏曲」を演奏しますね。楽しみです。



Viola Concerto : for Antoine Tamestit
タメスティに献呈されたヴィオラ協奏曲ですね。オケはダニエル・ハーディング指揮、バイエルン放送交響楽団です。
特殊奏法、民族音楽風、刺激的な静音vs強音、いわゆる旋律を協奏させる訳ではありません。一部ノイズ系や即興的なパートも顔を出しますが、基本は静的パートでその中にシャープな音色が切れ込む空間音響系現代音楽ですね。vaはピチカートからロングボウイングや"叫び"まで表情豊かに、オケも戦慄的なパルスをはじめ刺激音で対抗します。最終の第五楽章に調性感の漂う幽玄さを持って来るのも面白いですね。
緊張感が漂い舞台に何か演出があればインスタレーション受けしそうな素晴らしさです。コンサートでぜひ聴きたいですね。

 ★ 試しにYouTubeで観て見る?
  エストラーダ指揮フランクフルト放送響(hr交響楽団)、vaはもちろんタメスティです。
  必見,ぜひ一度!


24Duos (selection) : for violin and violoncello (arr. with viola by Antoine Tamestit)
本来はヴァイオリンとチェロのためのDuoですが、ヴィオラとヴァイオリン、もしくはチェロとのDuoにタメスティが編曲しています。
繊細幽玄な流れを中心に1'台かそれ以下の小曲9曲で、無調ですが旋律を残した流れで言葉少ななDialogueの様相です。NO.21ではバロックか古典の引用も感じます。小ホールで聴きたいですね。

Jagdquartett : String Quartet No.3 Allegro vivace assai
民族音楽風に不協和音を絡ませた技巧系弦楽四重奏曲です。リズミカルで絶叫voiceも入り、スピード感あふれて楽しめます。演奏はSignum Quartettです。


ヴィトマン侮れずですね。もちろん無調ですが、静からの刺激や旋律の絡みは無理がなく楽しめます。タメスティも冴えたvaを聴かせます。おすすめの一枚ですね
クラリネット奏者としてドナウエッシンゲン音楽祭にも出ていますし、しばらく注目して行きたい感じです。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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