ブルーノ・マントヴァーニ(Bruno Mantovani) の La Sette Chiese, Streets, Éclair de Lune を聴く


ブルーノ・マントヴァーニ (Bruno Mantovani, 1974/10/8 - )
フランスの現代音楽で、作曲はもちろんの事 仏国内でアナリーゼから電子音楽までを学んでいますね。もちろんIRCAM出身でもあり、バリバリの仏現代音楽家です。


La Sette Chiese, Streets, Éclair de Lune
マントヴァーニの転換期作品、本人も語っている、となる「La Sette Chiese, 七つの教会」をメインとしたアンサンブル作品集ですね。
演奏はスザンナ・マルッキ(Susanna Mälkki)指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble InterContemporain)と最高の布陣です。



La Sette Chiese, for ensemble (2002年)
1.La piazza Santo Stefano - 2.L'église de Saint-Jean Baptiste - 3.La crypte - 4.La basilque du sépulcre - 5.Basilique des saints Vital et Agricola - 6.La cour de Pilate - 7.L'église du martyrium - 8.Le cloître - 9.La chapelle du bandeau
「七つの教会」はボローニャの複雑な教会をモチーフにしているそうです。二部に分かれていて、全9つの楽曲は教会とそのエリアに対比させています。アンサンブルを四編成に分けていて、第二部一曲目(5)はメシアンへの追悼、二曲目(6)はJ.ノットへ送られれています。
 ポリフォニックで反復、静音とクラスター、時折現れる旋律。9曲の表情は異なりますが特徴は同じです。静音パートには美しさも感じられます。アンサンブルを四部に別けている配置については書かれていませんが、前方四ヶ所でしょうか。オーディエンスを中心に配置しているとしたらライヴでないと広がりはわからないかもしれません。
即興的混沌やノイズ的特殊奏法はなく、ポリフォニーの音響系?です。ちょっとブーレーズを思い出しますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Streets, for ensemble (2007年)
アンテルコンタンポラン委嘱のこの曲はピエール・ブーレーズに献呈されていて、ニューヨークを歩いている時に発想したそうです。
 トリルや細切れの音色が錯綜しているのはN.Y.の喧騒でしょうか。反復的で緊張感のある平坦なその流れをベースに打音やパルスが絡みます。前曲の7年後で、曲調は単純化して研ぎ澄まされている感じです。

Éclair de Lune, for 3 instrumental groups & electronics (2006年)
IRCAMとアンサンブル・イクトゥス(Ensemble Ictus)の共同委嘱作品で、アンサンブルとエレクトロニクスの音楽です。
 ピアノのトレモロ・トリルがベースラインに存在し、それ自身も変化しながら流れます。マントヴァーニ曰く"piano sonata"だそうです。そしてパーカッションが現れて、ノイズ的にも発展します。クラック音のノイズはエレクトロニクスのセバスチャン・ルー(Sébastien Roux)がやっていそうですが、それ以上は不明ですw 


細かく速い演奏にスローと単音が絡む強弱のポリフォニー、ライナーノートの楽譜からも明確です、が特徴的で美しさも感じられます。後年作品の方が表情変化のヴァリエーションは減っていますね。
ただ突出した前衛性は感じられません。その分、安心して聴くことができるのも事実でしょう。完成度が高く、IRCAMを中心とした今の仏現代音楽を楽しむには良い一枚ですね。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。

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