攻撃的ポリフォニー現代音楽 ルネ・グレロプ(Rune Glerup) の Dust Encapsulated を聴く


ルネ・グレロプ (Rune Glerup, 1981- )
デンマークの現代音楽家で、コペンハーゲンの音楽院で電子音楽と作曲を学んだ後、仏IRCAMに参加しています。その時のメンバーには、このブログでもおなじみのP.マヌーリやA.ヘルツキーらがいます。
楽風はノイズ・即興系ポリフォニーで、デンマークより独・仏音楽の影響が大きい様です。

Dust Encapsulated
ピアノ・ソロをはじめ、室内楽曲になります。中にはライヴエレクトロニクスを入れた曲もあり、今の時代の現代音楽ですね。
演奏はAthelas Sinfonietta Copenhagen, Gáman 他になります。エレクトロニクスはグレロプ本人ですね。


Objects/Décalages (2008年) for recorder,violin and accordion
 Gáman
vnはノイジー、リコーダーは和笛、アコーデオンは等拍和音、それをベースに互いにポリフォニカルに変化対峙します。時に鋭く、時に静的に。無調即興的ポリフォニーですね。

Dust Encapsulated #1(Counting is OK) (2008-09年), for percussion & live electronics
 Mathias Friis-Hansen, Rune Glerup(live electronics)
ライヴエレクトロニクスは電子ノイズで、パーカッションをライヴ変換しているわけではありません。従って明確なDuoですね。perc.音は鍵盤打楽器はなく、奏法も聴く限りでは特殊性はありません。それよりもシンプルな電子ノイズがうまくperc.とマッチして楽しめますね。

Dust Encapsulated #2 (2009年), for flute, clarinet, violin cello & piano
 Athelas Sinfonietta Copenhagen, Pierre-Andre Valade(cond.)
流れは激しさがメインの完全に即興系の無調ポリフォニーです。いわゆる前衛現代音楽のイメージでしょうw
弦楽器はノイズで攻めて、flもpfも攻撃的にコラボしています。ポリフォニーですがリズム感覚が存在して、ホモフォニー的な音色も出しますね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Crash Ensembleによる演奏です。少し迫力不足、リズムの揃えが強くおとなしくなってますかね。


Sonata in Seven Movements (2011年), for piano solo
 Neel Bramsnæs Teilmann(pf)
7パートのピアノ・ソナタ小曲集で、対峙する楽器がいません。そこをポリフォニー的に展開するのがグレロプですね。左右の手はもちろんですが、旋律?の切り替えの短い"間"を生かして攻撃的なやりとりに見せます。と言う事で基本スタンスは変わりませんね。個性を生かしたソロ曲です。

Divertimento (2010-11年), for sinfonietta
 Athelas Sinfonietta Copenhagen, Pierre-Andre Valade(cond.)
本来はDust Encapsulated #3 のはずだったそうです。#2と方向性は同じでしょう。少ない静音パートに攻撃的パートの組合せです。静音パートが生かされている気がしますね。

今の時代の前衛現代音楽の一つで特別個性的ではありませんが、エレクトロニクスを入れた2曲目とソナタが面白いですね。グレロプのポリフォニーが感じられます。全体に拍子感覚を残しているので聴き易さはあります。
できれば電子音楽メインの楽曲を聴いて観たいですね。




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・2017年12月9日
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