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エレキギター100本の交響曲:グレン・ブランカ(Glenn Branca) の 交響曲第13番 Hallucination City を聴く


グレン・ブランカ (Glenn Branca, 1948/10/6 - )
ついに100本まで発展してしまったエレキギターの交響曲です。
以前Bang On a Can "Renegade Heaven"で楽曲紹介していますが、ギタリストにしてニューヨークで活躍する米前衛の現代音楽家ですね。


技巧的には複数のギターから発生する共鳴音や不協和音、マイクロトーン(半音より細かい音:微分音系)のノイズ系空間音響サウンドです。
オリジナルギターのHarmonics Guitar(一本のネックの両端にボデーが二つ!!)も開発していますね。

活動初期は英国で前衛音楽と演劇、ニューヨークで前衛実験ロックバンドやギタリストとして活躍します。1981年にギターアンサンブル作品"The Ascension"等を作り始めると発展系であるギター交響曲に展開します。(現時点で第16番が最新の様です)
現在The Glenn Branca Ensembleとしても活動中で、"The Ascension" はWorks in progressの様ですね。2016年にニューヨークで "The Third Ascension" の最新ヴァージョンが初演されています。


Symphony No.13 [Hallucination City (幻覚都市)] for 100 Guitars
ヨーロッパと米国各都市で行われた公演の内、ローマでのコンサート(2008-2/28)のライヴになります。100本のギター(16本はベース)の他にドラム(Virgil Moorefield)が入りますね。
指揮はJohn Myers、コンマス!!はReg Bloorになります。構成は四楽章形式です。


(ライナーノートはCD内データも含めてありません。見開きにミュージシャンのリストがあるだけですね)

■ 1.March (行進曲)
単音等拍のギター音が刻む行進リズムにノイズ系の音が絡みます。ドラムのリズムをベースにしながら反響共鳴する音の渦巻きが部屋中に鳴り響きますね。フレーズも動機も和声も存在しません。ただただリズムとグワ〜ワワ〜ン〜という大音響です。

■ 2.Chant (聖歌)
基本は同じですがリズムは等拍ではなくなり、和声(コード)が存在します。ドラムはロックです。

■ 3.Drive (駆動)
2. からテンポアップして、より尖ったサウンドになります。ラスト3分はカオスです。

■ 4.Vengeance (報復)
この楽章だけ虫の羽音の様な小音ノイズからスタートし、ドラムが入ってからは反復と表情変化が感じられます。でも、いずれ同じグワ〜ワワ〜ン〜、最後は大カオス!!

試しにYouTubeで聴いてみる?
 なんとアルバム全曲が聴けちゃいます T_T


強烈です。まさに幻覚都市(Hallucination City)。見事完全な陶酔系、ただただ渦巻く音、空間大音響!!
ロックなのかジャズなのかClassical現代音楽なのか、意味ありません。ぜひ一度そこに浸ってもらいたいですね。




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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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