ネマニャ・ラドゥロヴィチ の チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 / ロココの主題による変奏曲」を聴く

来日も含めてさほどの興味はなかったセルビア人ヴァイオリニストのラドゥロヴィチ(Nemanja Radulović)、見た目から派手で当たりの強そうなボウイングかなといったイメージだけでした。
チャイコのvnコンチェルトも特にこれといった演奏が脳裏にあるわけではありませんが、イメージと合わせて初めて聴くならこの辺りでどうでしょう。(メジャーデビューのパガニーニ*は避けましたw)
 *YouTubeで「24のカプリース」#24Quasi PrestoのLiveを観る限りではvnの鳴りも超絶技巧性もクセを感じるアゴーギクも、絶賛とはいかない感がありました

オケはサッシャ・ゲッツェル(Sascha Goetzel)指揮、音楽監督を務めるボルサン・イスタンブール・フィルハモニー管弦楽団(Borusan Istanbul PO)になります。

TCHAIKOVSKY Violin Concerto - Rococo Variations / Nemanja Radulović

ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35:チャイコフスキー
ラドゥロヴィチのvnは予想したよりも繊細な音色で驚きました。細く神経質な音色で、太く豪快に弾き倒す方向ではありませんね。第一楽章カデンツァではやや拍子抜けしたくらいです。第二楽章がまだ合う様な感じですが、クールさが強く情感は低めです。第三楽章でテクと力強さを見せますが、それでも強引さはありません。
この曲の好みからいくと豪快さも叙情も弱く今ひとつです。オケはよく知らないのですが、堂々とした正攻法で悪くありません。

ロココの主題による変奏曲 イ長調 作品33: チャイコフスキー
  (イヴァン・カッサールによるヴィオラ、弦楽アンサンブルとピアノのための編曲)
チェロ曲ですがヴィオラ編曲版をラドゥロヴィチがvaで弾きます。まぁこの曲は作曲出版時からチェリストのフィッツェンハーゲンが勝手な書き換えを行なって問題になっていますからね。
 むしろ興奮のないメロウなこの曲の方がvaの低めの音色とマッチしていいかもしれません。ラスト第7変奏を除き曲も演奏も退屈ですがw
ちなみに第7変奏が本CDのベストトラックですね。



ミキシングでvnを少し強めにしても良かったのでは…などと邪念してしまうほど、予想に反して繊細で冷徹な音色のネマニャ・ラドゥロヴィチです。もっとヴィジュアルに合わせた派手で強引さを想像・期待していましたが本CDではクールな技巧派に思えました。
実際には生で聴かなければわかりませんが、ここでは悪そうな気配を漂わせたお利口さんでしょうか。




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・2017年12月9日
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