マリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団 の マーラー交響曲第5番を聴く

マリス・ヤンソンス(Mariss Jansons)のマーラー第五番新録音が先月発売になりましたね。手兵のバイエルン放送交響楽団(Bavarian Radio Symphony Orchestra)を振っています。

既発売*のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Royal Concertgebouw Orchestra)と聴き比べしましょう。
*他にもバイエルンの自主制作盤?と非正規録音盤が存在します



まずはRCOとのライヴ、ヤンソンスは2004年から2015年まで首席指揮者を務めました。「マーラー交響曲第5番 160CD 聴き比べ」でインプレ済みですが、再度聴き直しです。

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[RCO Live] 2007-10/18,21 2008-1/16,17
第一楽章・第二楽章
第一楽章はややスローで落ち着いた葬送行進曲、第一トリオでは目醒めてテンポアップかつ激しさを見せ、第二トリオでは控えめな弦の音色から抑えめの展開です。第二楽章第一主題は切れ味良く、第二主題では第一楽章第二トリオの回帰でコントラストを付けます。殊更の重厚さと激しさは避けていますが、主流派的な第一部です。
第三楽章
ややスローなスケルツォ主題、レントラー主題は優美に推移し、第三主題も落ち着いています。展開部再現部も同様に控え目でスローな流れ、正統派ですが第一部同様ややシャープさに欠ける気がする第二部です。
第四楽章・第五楽章
アダージェットは、9分台前半の演奏時間(テンポ)も含めて、抑えの効いた情感で好きなパターンですね。最終楽章は第一・第二主題がうまく絡みながらの落ち着いた流れで展開部の山場を抑え気味に、再現部の山場からコーダは壮大に、ラストのアッチェレランドは抑え気味ながらビシッと決めますね。この第三部が好みでしょうか。
・・・・・
スパイスに欠けるきらいは残るものの悠然と落着き払ったマーラー5です。
全体として独特の個性を感じる演奏ですね。
ラストのとって付けた酷いアプローズは何?!w





今回発売のバイエルン放送交響楽団(Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks)との昨年のライヴです。2003年から現在までヤンソンスが首席指揮者を務めており、ほぼ同時期にRCOと二つのビッグネイム・オケの首席指揮者を務めていた事になりますね。RCOの8年後のこの演奏は第四楽章以外は演奏が長くなっていますがそれを感じません。

バイエルン放送交響楽団
[BR Klassiks] 2016-3/10,11
第一楽章・第二楽章
葬送行進曲は適度なテンポと重厚さが付きました。第一トリオでも切れ味が増して、第二トリオも適度にテンポを確保しています。(第一トリオの途中でテンポダウンする特徴は同じですね) 第二楽章第一主題は速さ控え目、第二主題はコントラストを付ける様に第一楽章第二トリオを回帰させます。第一楽章でより顕著ですが、RCO録音より切れ味が増して見通しの良くなった第一部です。
第三楽章
ゆったりとしたネルソンスのスタンスはそのままに、スケルツォはよりリズミカル、レントラーは美しさを増しています。第三主題はゆったり構えた中に切れ味を増しました。スタンスはRCOと変わらずに聴き慣れた方向にシフトした第二部ですね。
第四楽章・第五楽章
アダージェットは9'を切り 速くなっていますが、ディナーミクを付けています。濃くなってしまった感じで残念です。最終楽章はRCOと良く似た傾向にありますね。
・・・・・
RCOに比べると処々でメリハリが付きより王道的なマーラー5になりました。鬼に金棒と見るか、没個性化と見るか…
根幹部分の悠然としたヤンソンスのスタンスは変わらないので、オケの個性と言えるかもしれません。ドイツのオケと組むとこういう傾向になるのは今までも他の指揮者**で聴いています。
**J-P.サラステ、M.シュテンツ、等がそうでした。





テーマ : クラシック
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