Bang On A Can の Classics を聴く

このブログではお馴染みの米現代音楽の雄 Bang On A Can(以下BOAC)のちょっと古いアルバムです。演奏はもちろんBang On A Can All-Starsになりますね。

このブログのBOAC All-Stars関連投稿記事
このブログのBOAC関連投稿記事 (BOAC All-Starsを含む)


と言う訳でmarathonの活動等々割愛ですね。ちなみに当時(2002年リリース)のメンバーは以下、懐かしい顔ぶれです。[ ]内は現行メンバー(2017/7)になります。
・Bass – Robert Black
・Cello – Maya Beiser [Ashley Bathgate]
・Clarinet, Bass Clarinet, Soprano Saxophone – Evan Ziporyn [Ken Thomson]
・Electric Guitar – Mark Stewart
・Percussion – Steven Schick [David Cossin]
・Piano, Keyboards – Lisa Moore [Vicky Chow]

Executive Producer – David Lang, Julia Wolfe, Kenny Savelson, Michael Gordon


Classics / Bang On A Can

1. Cheating, Lying, Stealing – David Lang
 モード系の米現代音楽で、基本はミニマルですね。東南アジアの打楽器の様な音色を生かしてそこに色付けをしています。ミニマル感は打楽器音で強調されています。途中で中間部の様な展開があり、後半は陶酔感が強まりますね。

2. Lick – Julia Wolfe
 一曲目の延長の様な打音から入りますが、パルス的な音楽です。主張性が強く強音パートは即興的ポリフォニーの凶暴さも感じます。ポストミニマルでジュリア・ウルフらしい音楽ですね。惹かれます!!

3. The Manufacture Of Tangled Ivory - Annie Gosfield
 N.Y.で活躍するアニー・ゴスフィールド(Annie Gosfield, 1960/9/11 - )はビデオやダンスも包括するインスタレーション系現代音楽家です。
微分音と特殊奏法のpfを主役にした前衛でミニマル感ない流れから入ります。途中から激しいアフリカン・モード的打楽器連打がミニマルの方向を見せたり引用的な旋律が出ます。二曲目とは激しさつながりの様な展開です。ここでも後半は陶酔系ですね。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

4. Tsmindao Ghmerto – Evan Ziporyn
 ジポリンらしくバスクラの技巧的モード旋律から入ります。その旋律をミニマル展開しながら美しい音色を聴かせるのはさすがです。他の曲にある後半盛り上げ型ではありません。この人がBOACから抜けたのは痛いと個人的に思っています。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

5. Red Shift – Lois V Vierk
 米女性現代音楽家ロイス・V・バーク(Lois V Vierk, 1951/8/4 - )は紹介済みですね。
電子音ノイズ系音楽な音色のグリッサンド・ドローンです。それこそがバークの音楽ですね。ボワ〜ンとした音世界から打楽器他の楽器が入り混んできてテンポのあるミニマルになり、音の厚みをグイグイ増します。

6. Amalia's Secret – Nick Didkovsky
 現代音楽家のニック・ディドコフスキーは、電子音楽を得意として'Doctor Nerve'のリードギタリストでもあります。
ベースのジャジーな反復にクラが即興系に答えて入り、そのリズムに他の楽器群がストイックに絡みながら前衛ジャズの様な音楽になります。後半は音数の少ないベースとピアノのデュオにエレキギターと打楽器が狂気の様な音で流れ込みます。ベースのテープ(事前録音)も使われている様です。

7. Industry – Michael Gordon
 透明感のある弦の音色が時間をかけてクレシェンドしながら歪み、クライマックスから他楽器が入り等拍パルスからノイズへ、ラストは興奮です。もちろんBOAC創設メンバーの一人でジュリア・ウルフの夫ですね。



今やビッグネームになったBOAC創設メンバーと他3人の米現代音楽家の作品集で、欧州エクスペリメンタリズムとは一線を画す米現代音楽、モードとミニマル、を味わえますね。
後半盛り上げ系の曲が多く見られるのは今と違う時代感を感じるかも知れません。






テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽

2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access