2017年6月30日 大野和士/都響, アルディッティ弦楽四重奏団 at 東京オペラシティ ★★★

梅雨で天気が今ひとつの中、第835回 定期演奏会Bで初台へ行ってきました。

20170630TokyoOperaCity.jpg

今回のポイントは明確ですね。
1) 先週に続くアルディッティSQの日本初演
2) 昨年(2016年6月9日)の大野/都響で演奏した以下二曲の延長戦
 ・歌劇『ピーター・グライムズ』「4つの海の間奏曲」
 ・スクリャービン / 法悦の詩 交響曲第4番
 (前回は迫力パートの素晴らしさと引き換えに静音パートの情感不足を感じましたが)



ブリテン:パッサカリア 歌劇『ピーター・グライムズ』より Op.33b (1945年)
全体的に強音構成でしたね。
 『ピーター・グライムズ』Op.33 第2幕第2場への間奏曲ですね。前回の「4つの海の間奏曲」をOp.33a として、この二曲を作品番号にa,bで抜き出し管弦楽曲としてあります。
6-7分の小曲、ベース低音の上に現れる各楽器の旋律とクレッシェンド、そして沈黙へ。初めから明瞭な鳴りで始まり、ラストの静音でも、消え入る様な様子はありませんでした。


細川俊夫:フルス (FULSS, 河) ~弦楽四重奏とオーケストラのための(2014年)[日本初演]
細川さんらしい神経の様な細い線、そこに弦楽四重奏の脳神経の刺激ような切れ味が絡み、最後は同期して巨大生命の覚醒なごとく。素晴らしいですね。
 アルディッティQに献呈された弦楽四重奏曲「遠い小さな河」を元に、40周期年記念に再び献呈された弦楽四重奏協奏曲ですね。恥ずかしながらの初聴きです。
静音でロングトーン、ロングボウイングのオケにアルディッティのトリルやグリッサンドが刺激します。そのままオケも同調する様に技術的にもクレシェンドしながら進み、キレキレの弦楽四重奏のカデンッアへ。そして渾然一体となります。


スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」 Op.43 (1904年)
大野和士さんのスタンスが曲にぴったり合った最高の演奏でしたね。派手さが生き、テンポ、拍子の作る流れも素晴らしかったです。
闘争」序奏のtb,tpが特徴的な雄叫びを上げたあと、明確な音色にテンポを上げピチカートをバックの第二主題を伸びやかに、展開部から再現部も派手さ中心に展開します。
官能の悦び」で緩やかな流れに一変すると、トリオでは管と弦の対比を迫力で見せて、穏やかな調べから収束します。
神聖な遊戯」へは全く切れ目無くつながり、跳ねるtpのリズム主題を生かしてテンポアップします。派手さを押し出しながら表情を変化させて壮大なコーダからラストはトゥッティは雄大です。大野さんはティンパニの連打を強く残しながらのトゥッティ2発で締めましたね。




まずはフルスでしたね。繊細さから渾然の一体感へ。アルディッティSQが先週よりも鋭い切れ味が光りました。細川さんが登壇したのも嬉しかったです。スクリャービンは事前に迫力のスヴェトラーノフと爽快なゲルギエフを聴いておきましたが、それらを上回る素晴らしい演奏でした。
一曲目は情景から行くともう少し陰鬱さが欲しい気がしましたが、それを差し引いても晴らしいコンサートに違いありませんね。




都響のページには、わかり易い各曲解説があります。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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