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ヘンツェ(Hans Werner Henze) の歌劇「バッカスの巫女」を聴く

独現代音楽家ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926/7/1 - 2012/10/27) は前衛ではありませんが、ドイツ音楽界の重鎮であった事は間違いありませんね。
今まで交響曲を紹介したので、得意とする現代オペラの代表作「バッカスの巫女, Die Bassariden (1965年), 全四幕」です。

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中期の作品で、より調性感が薄くなる時代になりますね。もちろん無調混沌の世界ではありません。

【超あらすじ】
酒神バッカスと、その狂乱信仰を禁じようとするテーバイの王ペンテウス。バッカス(以降"ディオニューソス")の復習が絡むギリシャ神話のお話です。

■ 酒神ディオニューソスは、巫女であるテーバイの女性(王の母アガウェーも含む)達が彼の神としての神性を認めない事に苛立ち、復讐を誓います
■ 一方、テーバイの王ペンテウスは、巫女達と酒神ディオニューソスの狂乱と酩酊による快楽信仰を終わらせようとします。
■ 王ペンテウスはよそ者(The Stranger)の助言を受け、女装してその狂乱の様子を見に行きます。
■ 王ペンテウスはその場で魔力の災いを受け、最後は巫女達とアガウェーに惨殺されてしまいます。
■ 最後にアガウェーはそれが息子の王ペンテウスである事を知らされ驚愕します。


The Bassarids - Die Bassariden / Hans Werner Henze

 演奏はクラスターと効果音のコントラスト、歌は旋律が存在しますが音楽に順ずる、と言うメリハリの強い曲になりますね。合唱パートは例によって一部宗教音楽的な気配もあります。もちろん前衛ではありませんから、舞台があれば特別な違和感は無いでしょうね。
楽しめるのはソロや重唱パートで、表現力の強さがありますね。特徴的な美しい旋律こそ存在しませんが、音の跳躍等はなく先鋭さが光り、舞台を想像できます。演奏も強音パートでの上記の様なクラスター様相は打楽器が効果的に使われ現代音楽の楽しさがありますね。
幕毎の舞台設定を含めた解説(英文)と合わせて聴くとより楽しめます。特に第三幕二場以降は盛り上がりますね。^^

試しにYouTubeで観てみる?
 2015年11-12月ローマ歌劇場公演のヴェロニカ・シメオーニ(Veronica Simeoni)演じるアガウェーの強烈なクライマックスですね。現代的な演出です。ぜひ覗いて観て下さい




現代音楽のオペラで極端な前衛が少ないのは、人間の声に微分音や極端な特殊唱法を使いづらいからでしょうか。演奏も、それに倣え..的になりますね。人により、どの辺りまでが前衛かと言う感じ方もあるかもしれませんが、これは今の時代の歌劇です。一聴をおすすめしますね。
現在入手しやすいのは右のORFEO盤(1966年のMONO録音)ですが、音はそれほど悪くなく楽しめると思います。(音楽よりも音を重視される方は別ですね)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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