2017年4月15日 カンブルラン/読響 の バルトーク「青ひげ公の城」at 東京芸術劇場 ★★☆

春本番、満開の桜もあっと言う間に葉桜になった東京です。そんな中、池袋まで行ってきました。
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シルヴァン・カンブルラン(Sylvain Cambreling)のバルトーク(Bartók Béla, 1881/3/25 - 1945/9/26)「青ひげ公の城(Bluebeard's Castle)」は、やっぱり興味津々ですね。
今回の三曲は今年11月のメシアン「アッシジの聖フランシスコ」に向けたカンブルランの選択とか。一曲目のメシアン「忘れられた捧げもの」は、好演だった1月31日の「彼方の閃光」と似た曲調でもあり期待値は高かったです。



・メシアン忘れられた捧げもの管弦楽のための交響瞑想
弱音パートでの寒色的な美しさが弱い代わりに色彩感の演奏。個人的にはもう少し幻想的な方が好みでした。
 静音パート「十字架 La Croix」では思いの外 音が厚く色彩感がありました。期待の薄かった強音パート「罪 Le péché」が、読響の管楽器の美しさに適度な興奮が加わり良かったですね。続く「聖体 L'Eucharistie」の弦楽静音パートは期待の美しさでしたが、もっと薄くても良かった様な...


・ドビュッシー聖セバスティアンの殉教交響的断章
ここでも同じ傾向でした。 最終楽章では、薄い幽幻さのある美しさがバランスされて素晴らしかったですね。


・バルトーク青ひげ公の城Op.11(演奏会形式/字幕付き)
 ・ユディット[メゾ・ソプラノ]:イリス・フェルミリオン(Iris Vermillion)
 ・青ひげ公[バス]:バリント・ザボ(Balint Szabo)

この曲の印象を大きく変えさせらせる素晴らしい演奏でした。陰鬱な陰の様な世界から、青ひげと城に隠された秘密が彫り深く表現されました。(この曲だけなら★★★です)
 冒頭の吟遊詩人の口上はカットでしたね。まずは、ユディットのフェルミリオンですが良かったです。初めは陰鬱さに欠ける感が強く感じられましたが、聴くうちにオケとマッチした情熱に引き込まれました。
青ひげ公のザボは印象通りの好演。
何より演奏でしたね。カンブルランの描く青ひげの秘密とユディットを見事に表現しました。
ともすれば抑揚の薄い退屈な展開となる曲ですが、カンブルランは出し入れの効いたストーリー展開を見せてくれましたね。ユディットの気持ちの強さといい、バラージュの台本に近いのではないでしょうか。
ポイントの一つは長いパートのホールのシーンと「涙の湖」の部屋のシーンでしょう。ここを中だるみなど全く見せませんでしたし、バンダの入ったパートの迫力も素晴らしかったですね。ラストも綺麗に納めました。
出来れば三人の妻たちの呻き声があればより良かった気がします。




前半二曲はやや好みとの違いが先立ちましたが、後半の青ヒゲは素晴らしい展開でした。大方のオーディエンスの反応もそんな感じだった様な気がします。
結局カンブルランの方針は一貫していましたね。

そして読響の華やかな管楽器生き生きとそれに答える好演でした。このセットの良さを楽しめました。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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