ジョン・アダムズ(John Adams)のシェヘラザード2を聴く:都響公演(本邦初演)を前に

都響のコマーシャルが飛びまくるジョン・アダムズ(John Coolidge Adams, 1947/2/15 - )の昨年作品「シェヘラザード.2)」を聴いておきましょう。もちろん都響定期公演(A.ギルバート指揮)のチケットを持っている4月18日公演の予習ですね。
とはいえ、定期公演のチケットがなければ楽風から見て行く事は無いでしょう。また、個人的には2005年度武満徹作曲賞とコンポージアム2005を個人的な商業的理由からすっぽかした悪印象から逃れられませんが...(汗)

この作品は日本初演(Japan Premiere)ですね。騒がれていますが、ポイントは以下の様です。
1.今回指揮のアラン・ギルバート指揮による初演で2回の日本公演が45・46回目の話題曲である事 2.ヴァイオリンが主役のコンチェルト風(作品を献呈されたリーラ・ジョセフォウィッツが全ての演奏会でvn独奏) 3.ツィンバロンが使われている事(本ブログでは紹介済み)

シェヘラザードと言えばリムスキー=コルサコフですが、その関係や今の時代のシェヘラザードを描いた事は本人の語りでどうぞ。

Scheherazade.2 / John Adams

第1楽章:若く聡明な女性の物語 - 狂信者たちに追われて / I. Tale of the Wise Young Woman - Pursuit by the True Believers
 いきなりのツィンバロンとvnの音色で始まります。第一印象は現代音楽ではなく、映画音楽風の標題音楽という事ですね。各楽器が役割を持っていて、機能和声での旋律がアラビア風サウンドを奏でます。ツィンバロンの音色も一役買っています。
主役のvnは雄弁で語りの様な旋律です。

第2楽章:はるかなる欲望(愛の場面) / II. A Long Desire (love scene)
 楽章は変わりますが、構成感は変わりません。構成がソナタ形式を採用しているのかも一回目では主題やトリオ(曲調変化はわかりますが)は不明です。

第3楽章:シェヘラザードと髭を蓄えた男たち / III. Scheherazade and the Men with Beards
 ここでも同じです。緩徐楽章を入れてもよかったのではないかと思ってしまいますね。

第4楽章:脱出、飛翔、聖域サンクチュアリ / IV. Escape, Flight, Sanctuary
 最終楽章もアクの強いアゴーギクとディナーミクは変わりません。四楽章通して常時劇的シーンの様な流れは少々疲れる感が拭い切れません。(断片的に緩徐シーンはありますが...)
最後は静的に終了します。
ちなみに、vnのLeila Josefowiczは刺激的な演奏を見せてくれました。そこはコンサートが楽しみですね。



ヴァイオリンがシェヘラザードとなって語る千夜一夜物語音楽「劇的交響曲」ですね。そういう意味ではリムスキー=コルサコフの様な音楽性よりもストーリー性が濃厚です。同じストーリー性で言えばR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」の様な後期ロマン派音楽作品というよりも、より出し入れの強い映画音楽風でsolo-vnの出番も多いです。

今の時代のクラシック音楽 ヴァイオリン協奏曲風でしょうか。というよりも、コンサート受けを考えて作られている感じもしますね。オケはドンシャン風、vnもキレキレですからw



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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