ペーテル・エトヴェシュ(Peter Eotvos)の Chinese Opera, Shadows, Steine を聴く

個人的ご贔屓のハンガリーの現代音楽家ペーテル・エトヴェシュ(Peter Eötvös, 1944/1/2 - )です。
代表作のatlantisを含めて何回も紹介しているので、そのスタイル等は割愛です。

エトヴェシュは多様性があって楽しいですね。今回は1990年代前後のアンサンブル作品集で、演奏は Peter Eötvös 本人指揮、演奏はスイスの現代音楽家ベアト・フラーが創設した Klangforum Wien です。

Chinese Opera, Shadows, Steine / Peter Eötvös

Chinese Opera (1986年), for ensemble
 1. Erste Szene in E und Gis - 2. Zweite Szene in F und G - 3. Dritte Szene in Fis und C
ブーレーズの後を継いで音楽監督を務めていたアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble InterContemporain) 10周年に書かれた曲です。エトヴェシュは、自分のイメージの京劇をシーンとシネマ風に表現したと言っていますね。それが自分の得意分野とするオペラだそうです。
 京劇は印象程度しかわかりませんが、ドラや打楽器の音色に確かに舞踊的なサウンドを感じます。その意味で1990年代に入ってからのエトヴェシュらしい空間音響の様な音楽とは一線を画す作品ですね。
無調でポリフォニーとモノフォニー、細かい音色の弦楽器の静音と対峙する様な管楽器の出現、そして特殊奏法や反復。基本的な楽風は変わりませんが、コントラストは弱いですね。

Shadows (1996年), for ensemble
 1.Satz - 2.Satz - 3.Satz
三楽章からなるフルートとクラリネットの協奏曲で上記の代表作atlantisにも収録されていました。ライナーノートには弦楽器と管楽器が向かい合う配置や、マイクによる音取り、スピーカー配置が記されています。と言う事でライヴエレクトロニクスの楽曲です。
 二つの楽器のカデンツァの会話がポイントだとあり、その通りですw 曲調はエトヴェシュらしさ、澄んだ静音と現れる強音の対比、が際立ちます。詳細はatlantisで書いた通りで、特にpart1.と3が研ぎ澄まされてイイですね。^^v

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  第一楽章の約3分です


Steine (1985-1990年), for ensemble
エトヴェシュの技法が網羅された室内楽曲ですね。ポリフォニーとモノフォニーで各楽器の奏でるDialogを基本としています。静音にも強音にも感じられる緊張感がありますね。音数が少ない静音パートは素晴らしいです。



前回のSNATCHESではジャズをベースにした楽しさを紹介しましたが、懐の広さから楽しめるのがエトヴェシュだと思います。そろそろオペラ作品を紹介する必要がありそうですね。

本ブログのエトヴェシュの記事



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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