Ensemble Modern plays Frank Zappa, Greggery Peccary & Other Persuasions を聴く

普通はフランク・ザッパ(Frank Vincent Zappa, 1940/12/21 - 1993/12/4) と言えば政治色の強いロックですよね。もちろん私も学生時代にロック・ギタリストとしてのザッパを知っていました。
現代音楽には1980年代中盤から電子楽器シンクラヴィア(Synclavier)で踏み込むわけですが、現代音楽家としての認知は音楽界でも高いとは言えない気がします。ブーレーズやアンサンブル・モデルンが取り上げても変わらないでしょう。
それには、明確な音楽理論に基づく作曲になっていない、という意見がありますね。現代音楽は自らの音楽理論をどう楽曲にしているか、が一つの大きなポイントです。

このアルバムは現代音楽でのZappaの代表作にして遺作ライヴ録音『The Yellow Shark』(1992年9月)と同じ、独前衛現代音楽アンサンブル「Ensemble Modern」によるザッパ没後10年の作品になります。今回は楽曲がE.M.の意図で再構築されています。

Ensemble Modern plays Frank Zappa, Greggery Peccary & Other Persuasions / Ensemble Modern

1. Moggio:ポップカルチャーのビッグバンド
2. What Will Rumi Do?:一昔前のフュージョン
3. Night School:#2のアップテンポ
4. Revised Music For Low Budget Orchestra:不協和音と変拍子のビッグバンド
5. The Beltway Bandits:ハイテンポな不協和音フュージョン、モチーフ的
6. A Pig With Wings:民族音楽的幻想曲、未完成の構想風
7. Put A Motor In Yourself:リズミカルでコミカルなフュージョン
8. Peaches En Regalia:映画音楽風
9. Naval Aviation In Art?:映画の状況描写の効果音楽みたいな

タイトル通りここ9曲目までは1〜7分半ほどの小曲で、とても心地よいロック&ジャジーなフュージョン曲集です。

10. The Adventures Of Greggery Peccary
メインで21分強の楽曲です。「グレッガリー・ペッカリーの冒険」の通りの、物語を語りと展開効果音楽で構成した映画音楽風標題音楽です。背景にアニメがあれば、ディズニーとかの音楽っぽいです。
主犯意図はアンサンブル・モデルンのサウンド・ダイレクターNorbert Ommerでしょうねぇ、きっとw

試しにYouTubeで聴いてみる?
 なんと全曲試聴できます!




どこをどう弄ったらこうなったのでしょうか?! Todd Yvegaがザッパのシンクラヴィア楽譜からピックアップしてAli N. Askinがアレンジとありますが、これがアンサンブル・モデルンが目指した音楽とは驚きです。好きなポップカルチャー系米現代音楽としても、ただのポップにしか聴こえません。
Transcriptionとある時点でザッパの曲ではなくなって、Ali N. Askinの曲になっているわけですが....

...なるほど、もっと先を行くポップ系をE.M.は狙っていたのですね。^^


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テーマ : クラシック
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