ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze) の交響曲第1番・第6番を聴く
ドイツのビッグネーム、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(Hans Werner Henze, 1926/7/1 - 2012/10/27) は日本でも人気のある現代音楽家ですね。CD屋さんの棚には多くのアルバムが並んでいます。
シュトックハウゼンやノーノ、ブーレーズと同年代で12音技法から入り、トータルセリエル、前衛の衰退期と現代音楽の時代の流れにと共に生きた代表的な一人で、もちろんダルムシュタットにも参加しています。ですが前衛先陣を切る音楽家にはなりませんでした。
もちろんマニエリスムとは違いますので基本 調性はありません。でも旋律は存在して聴きやすいですね。オペラやバレエ曲も得意としています。反面、室内楽は少ないです。
実はヘンツェはあまり聴きません。数少ない所有から、このアルバムは初期と中期の交響曲になります。
演奏はマレク・ヤノフスキ(Marek Janowski)指揮、ベルリン放送交響楽団(Berlin Radio SO)です。
Symphonies 1 & 6 / Hans Werner Henze
■ Symphony No.1 (1947年)
時代は音列技法バリバリの年代、初期作品ですね。三楽章という古典的な形式からも前衛でない事が明瞭です。曲全体は調性からは逃れているものの、個々の旋律には調性感はしっかり残ります。無調というよりも移調・転調・多調を駆使した機能和声の感じです。
各楽章で共通しているのは透明感のある広がりでしょう。心地よさを感じますね。第一楽章冒頭他でバレエ曲的な流れが散見できます。
★試しにYouTubeで聴いてみる?
■ Symphony No.6 (1971年)
現代音楽でいう前衛衰退期時代の三楽章作品になります。曲調は無調即興的ポリフォニーやクラスター方向も見せ、1番に比べると明確な旋律は減り混沌前衛風です。でも、その中にフーガの様な形式を取り込んだり、聴きづらい音の跳躍展開はありません。
ヘンツェの面白さは第三楽章で、オペラやバレエを感じさせ情景が想像されます。
このアルバムで言えば、前衛ではない現代音楽を聴くなら初期、ほどほど前衛なら中期というイメージです。全体はそう簡単に括れませんが、このアルバムならヘンツェの音楽性の変化の一端を明確に感じられますね。
そのうちバレエ曲をインプレしないといけませんね。
シュトックハウゼンやノーノ、ブーレーズと同年代で12音技法から入り、トータルセリエル、前衛の衰退期と現代音楽の時代の流れにと共に生きた代表的な一人で、もちろんダルムシュタットにも参加しています。ですが前衛先陣を切る音楽家にはなりませんでした。
もちろんマニエリスムとは違いますので基本 調性はありません。でも旋律は存在して聴きやすいですね。オペラやバレエ曲も得意としています。反面、室内楽は少ないです。
実はヘンツェはあまり聴きません。数少ない所有から、このアルバムは初期と中期の交響曲になります。
演奏はマレク・ヤノフスキ(Marek Janowski)指揮、ベルリン放送交響楽団(Berlin Radio SO)です。
■ Symphony No.1 (1947年)
時代は音列技法バリバリの年代、初期作品ですね。三楽章という古典的な形式からも前衛でない事が明瞭です。曲全体は調性からは逃れているものの、個々の旋律には調性感はしっかり残ります。無調というよりも移調・転調・多調を駆使した機能和声の感じです。
各楽章で共通しているのは透明感のある広がりでしょう。心地よさを感じますね。第一楽章冒頭他でバレエ曲的な流れが散見できます。
★試しにYouTubeで聴いてみる?
■ Symphony No.6 (1971年)
現代音楽でいう前衛衰退期時代の三楽章作品になります。曲調は無調即興的ポリフォニーやクラスター方向も見せ、1番に比べると明確な旋律は減り混沌前衛風です。でも、その中にフーガの様な形式を取り込んだり、聴きづらい音の跳躍展開はありません。
ヘンツェの面白さは第三楽章で、オペラやバレエを感じさせ情景が想像されます。
このアルバムで言えば、前衛ではない現代音楽を聴くなら初期、ほどほど前衛なら中期というイメージです。全体はそう簡単に括れませんが、このアルバムならヘンツェの音楽性の変化の一端を明確に感じられますね。
そのうちバレエ曲をインプレしないといけませんね。