スティーヴ・ライヒ(Steve Reich) の Duet をクリスチャン・ヤルヴィで聴く

昨年発売と同時に購入、この3月1,2日のライヒ80歳記念来日コンサートの前にインプレを書こうと思っていました。
米ミニマル音楽は然程得意ではありませんでしたが、ライヒだけはなぜかこのブログでも度々紹介済みですし、以前発売された全集(Nonesuch 10CDs)他も所有しています。好きなBang On A Canとの関係が強い事も要因です。

そして米国生まれで現代音楽を得意としいているクリスチャン・ヤルヴィ(Kristjan Järvi)ですね。本アルバム発売前の2016年5月18日に都響とのコンサートで、収録曲"Duet"と"The Four Sections"を聴きました。特に後者は素晴らしく、記憶に新しいです。

演奏はK.ヤルヴィが首席指揮者を務めるMDR交響楽団(MDR Leipzig Radio SO)、後半2曲はMDR合唱団(MDR Leipzig Radio Choir)が入りオーケストラ版世界初録音になります。お馴染み"Clapping Music"のオマケ付きw、ライヒ本人とヤルヴィになりますね。

Duet / Steve Reich (Kristjan Järvi:cond.)

Duet for two Solo Violins and String Orchestra
 (Dedicated to and written for Yehudi Menuhin)
昨年の都響とのコンサートでは、その美しさが記憶にあります。ここでも第一第二vnの音色とミニマル弦楽のリズムの美しい対比を聴く事ができますね。このCDの方がいいかな…
 ★試しにYouTubeで観てみる?
  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管の演奏です


Clapping Music
お馴染み二人の手拍子クラッピング・ミュージックです。お約束で良し悪しありません、この二人がライヴでやっている楽しさです。
来日公演の演目にもなり、一曲目にライヒ自身と指揮者コリン・カリーでやります。盛り上がること間違いなしですね。
 ★試しにYouTubeで観てみる?
  Steve Reich と Wolfram Winkel になりますね。


The Four Sections
 I. Strings - II. Percussion - III. Winds and Brass (with Strings) - IV. Full Orchestra
都響とのコンサートで素晴らしい演奏だった曲ですね。以下コンサートのインプレ流用です。『大編成オケにWピアノandキーボード、Wヴィブラフォン、Wマリンバのミニマルです。
三つの鍵盤打楽器が入るパートでの色彩感の凄さは格別。二台のピアノの上にそれぞれ置かれたキーボードが一つの和音をループ処理する様な感じで長音処理した音も厚みを生み出して素晴らしいです。最後はラベルのボレロ風で盛り上がります』
これは都響の方が良かった感じがしますが、この曲のヴァリエーション展開の素晴らしさは変わりませんね。

Daniel Variations
 I. I Saw a Dream - II. My Name is Daniel Pearl - III. Let the Dream Fall Back on the Dreaded - IV. I Sure Hope Daniel Likes My Music, When the Day Is Done
第一第三楽章は聖書のダニエルの啓示から、第二第四楽章は2002年にパキスタンで誘拐殺人された米ユダヤ人ダニエル・パールのテキストによる楽曲です。ヴァリエーション変化よりも陶酔系ミニマルですが、サウンド的には宗教曲でしょう。ライヴなら凄い抑揚感が味わえそうです。(基本的に宗教曲はコメントしづらいです)

You Are Variations
 I. You Are Wherever Your Thoughts Are - II. Shiviti Hashem l'negdi - III. Explanations Come to an End Somewhere - IV. Ehmor m'aht, v'ahsay harbay
ライヒらしい鍵盤打楽器主役のミニマルで、ヘブライ語(パートII, IV)と英語(パートI, III)の哲学的瞑想テキストを使った楽曲です。Fast-Slow-Slow-Fastで、こちらの方がライヒのミニマルを素直に堪能できます。パートIVは前曲Danielの長音コーラスパターン(オーグメンテーション)と似ています。
テヒリームやデザート・ミュージックとの類型を指摘される事も多いですね。Fastパートの印象はこちらの方がテヒリームより明瞭でしょう。



CD2枚組でライヒを味わえるのは嬉しいですね。それを越えるものは弱いですが、CD2のVariationsの2曲、特にYou Are、は一度ライヴで味わいたいものです。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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