ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough)の Complete Piano Works をニコラス・ハッジス(Nicolas Hodges)で聴く

もう一枚ブライアン・ファーニホウ(Brian Ferneyhough, 1943/1/16 - )を紹介しましょう。一昨年の発売でピアノ曲集です。
このアルバムのポイントは二つ。まずは演奏者が現代音楽のピアニストとして名声を博しているニコラス・ホッジス(Nicolas Hodges, 1970 - )である事。フィニスィーやシャリーノとのコラボで著名で、このブログでも度々紹介してきたピアニストです。
もう一つはファーニホウの若き日の曲が入っているピアノ曲全集である事ですね。 (*印:世界初録音)

Brian Ferneyhough Complete Piano Works / Nicolas Hodges (pf)
[CD1]
Lemma-Icon-Epigram (1981年)
 点描音列配置的な曲ですが、そこに美しさが感じられるのはハッジスのpfかもしれませんね。難解ですが、繊細さが感じられます。間の取り方等々、ファーニホウの曲としてはアゴーギクが振られているからでしょうか。

Quirl* (2011-13年)
 このアルバムでは一番新しい曲になります。ファーニホウですから基本スタンスは変わりませんが、セリエルを引きずる様な音の飛躍から、旋律・動機らしきものも感じられるパートも出現しますね。それは静音パートで感じられます。ここでもピアニストの表現力を感じますね。

Opus Contra Naturam (2000年)
 I - II [Katabasis] - III [Kataplexy]
「話すピアニストのための影芝居」という題名ですから、ピアニストの語りが入ります。さすがに弾きながらは喋れない様で、多くは全休符か単純パートですね。
取り上げ方は現代音楽らしいですが、いつものピアノ曲にTextですから然程面白くありません。何か捻りが少し入ると面白かったのかも。

[CD2] 20代の作品集
Invention* (1965年)
Epigrams* (1966年)
 I - II - III - IV - V -VI
Three Pieces For Piano* (1966-1967年)
 I - II - III
Sonata For Two Pianos* (1966年) pf w/Rolf Hind

個々の楽曲にコメントはいらないと思います。ファーニホウがセリエルから進めてきた現代音楽家である事は今の曲を聴いても明確ですが、それを明かにしますね。出世作Epigramsを含め、表情をつけたヴェーベルンの様です。



ファーニホウの曲はポストセリエル的であまり面白いと思った事がないのですが、ピアニストの表現力で魅力が引き出されたと言って良いのではないかと思います。そして年代譜的に楽風変化が望める、そんなアルバムです。
ただ、音の飛躍と点描の現代音楽はどうしても古臭い印象が、個人的に拭えませんね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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