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ペトリス・ヴァスクス(Pēteris Vasks) の vox amoris - works for violin and string orchestra を聴く

ラトビアの現代音楽家 ペトリス・ヴァスクス(Pēteris Vasks, 1946/4/16 - , ペーテリス・ワスクスとも)は、リトアニアで学び初期はペンデレツキやルトスワフスキの影響があります。でも個性が確立後はラトビア民謡や和声を基に技法を使うようになりますね。またバプテスト教会の傾倒が強く宗教的な和声も特徴的です。クロノス弦楽四重奏団にも楽曲提供しています。

ヴァイオリン・コンチェルト(弦楽)を三曲ピックアップしたアルバムです。一歳違いのギドン・クレーメルとの関係から名前が知れることになったくらいですから、得意とするところでしょう。本人もコントラバス奏者でもあります。

このアルバムはヴァイオリンのアリーナ・ポゴストキーナ(Alina Pogostkina)をフィーチャーしているのがポイントでしょう。
演奏はユーハ・カンガス(Juha Kangas)指揮、シンフォニエッタ・リガ(Sinfonietta Rīga)の弦楽団です。

vox amoris / Pēteris Vasks

Vox Amoris (2008/09) Fantasia per violino ed archi
 宗教的背景にラトビア民謡を感じさせる静寂優美な音楽です。vnのカデンツァを強調するパートから弦楽団を背景にした伸びのあるvnを聴かせる流れで、カンチェリを思わせる美しさと強弱のコントラストです。

Tālā gaisma - Distant Light (1996/97) Concerto for violin and string orchestra
 ヴァスクスの代表曲、Latvian Grand Music Awardを受賞したヴァイオリン協奏曲『遠き光』です。
導入部のグリッサンドを多用するvnは現代音楽的ですが、その後は宗教的ラトアニア民族音楽的な美しさで、繊細で先鋭です。展開は静から重厚さ,クラスター超絶技巧まで表情や技巧豊か。ポゴストキーナの音色もシックリきますね。
次回はヨーン・ストルゴーズ(John Storgårds)のvnで聴いてみましょう。

Vientuļais eņģelis - Lonely Angel (1999/2006) Meditation for violin and string orchestra
 サブタイトルに瞑想(Meditation)とあるように、寒色系のポゴストキーナのvnを楽しめる静音パートが美しい楽曲です。ちなみに初演はギドン・クレーメルとクレメラータ・バルティカでした。
 ★試しにYouTubeで聞いてみる?



機能和声で美しい、切れ味と情感の出し入れ強い楽曲です。ポゴストキーナのvnも細く切れ上がる音色を主体に、饒舌な音色を響かせてくれます。尖ったその演奏は好みですね。
現代音楽と言ってもマニエリスムで、前衛拒絶症の方も心地よく聴けるでしょう。嫌いじゃありませんね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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