アンナ・ソルヴァルドスドッティル(Anna Thorvaldsdottir) の Rhízōma を聴く

以前も紹介しているアイスランドの現代音楽家 Anna Thorvaldsdottir(Anna S. Þorvaldsdóttir, 1977 - ) は、UCLAサンディエゴ(UCSD)で習い博士号(Ph.D)を取得していますね。活動は米(Lincoln Center's Mostly Mozart Festival 等)・欧州(ISCM World Music Days 他)に渡ります。昨年2015年にNew York Philharmonic's Kravis Emerging Composerにも選ばれ、今や注目の女性現代音楽家の一人かもしれません。

本アルバムは、2012年にNCMP(Nordic Council Music Prize)を受賞した"Dreaming"が入っています。
楽曲構成は小曲5パートからなるHiddenと、そのパートに挟まれる様に配置された三曲になりますね。

Rhizoma / Anna Thorvaldsdottir

Hrim (2010年) for chamber orchestra
室内楽で弦のトリルとロングトーンの組み合わせのドローン、そして暗く陰湿な空間と時折の強音という組合せです。その中に調性感の薄い旋律が現れます。

Hidden (2009年) for percussionist on grand piano
I. Inwards - II. Our - III. Stay - IV. Rain - V. Past and Present
ピアノを使った特殊奏法(打楽器奏者*)音楽になります。不気味な地響きの様な唸りとピアノ線を使った様々な特殊奏法音で、ここでもドローンと暗い旋律の構成に変わりはありません。静が全体を支配しています。
*鍵盤打楽器(シロフォン等)扱いで弾いているのでしょうか

Dreaming (2008年) for orchestra
管弦楽曲です。ベースとなるノイズの様なドロドロの蠢めく様な低い地鳴りの様な音色には具体的な旋律はなく、ドローンや響といった方が適切でしょう。それがソルヴァルドスドッティルの最大の特徴ですね。その上に不安な色合いの旋律やクラスター的強音が現れますね。ラストは弦楽器の特殊奏法だけのパートです。何とも陰惨な夢(Dreaming)世界です。
 ★試しにYouTubeで聴いて見る?

Streaming Arhythmia (2007年) for chamber orchestra
室内楽で基本は同じですが、構成の中で特徴的なのは管楽器や絃楽器が単音を並べるパルスの組合せ、それに続く打楽器群構成のクラスターでしょうか。



ドローンand特殊奏法ですが、とにかく暗いです。陰湿で凄惨ささえ感じる空間音響系の現代音楽です。以前も書きましたがペッテションの現代版を思い起こさせますね。こう言うのはなぜか惹かれるものを感じてしまいます。すすめですね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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