トーマス・ラルヒャー(Thomas Larcher) の What Becomes を聴く

以前も紹介済みのオーストリアの現代音楽家トーマス・ラルヒャー(Thomas Larcher, 1963/9/16 - ) はピアニストとしても活躍していますね。本アルバムでもピアノで参加しています。基本はミニマリストで、声楽を取り入れるのも特徴でしょう。(キャリア等は前回紹介済みです)

前回のアルバムは室内楽曲集でしたが、今回はピアノソロ曲とテノールw/ピアノ曲になります。

What Becomes / Thomas Larcher

Smart Dust (2005年)
I. Very slow - II. Very fast
ここから三曲はピアノ曲(Tamara Stefanovich, pf)です。「長いことピアノのナチュラルな音から逃れたいと思っていた…」と初めにラルヒャーが言う通り、ゴムやテープを使ったプリペアード・ピアノになっています。
演奏はそれに特殊奏法も絡み、音数やテンポを大きく変化させながら即興的に進みます。反復が多用されるのはベースにミニマルがあるからでしょう。ポストミニマルなピアノソロです。

Poems (1975-2010年)
[12 pieces for pianists & other children] I. Sad yellow whale - II. Cantabile - III. Babu Chiri's house - IV. Waking up in Najing - V. (The day) When I lost my funny green dog -VI. A little piece for Ursu - VII. Frida falls asleep - VIII. MUI 1 - IX. One, two, three, four, nine - X. Twelve years old - XI. Don't step on the Regenwurm! - XII. A song from?
「Smart Dustの最後を迎えて、私は同じ方向で進めるのは無理だと思った…」ということで「ピアノのナチュラルな音に戻ることにした…」そうです。極端に変化しました。
子供のためのエチュードみたいな小曲揃いですね。もちろん機能和声で大人が弾くとメランコリックだったり叙情的だったり表現は豊か…ポエムなんですね。オルゴールの様な…退屈ですw

What Becomes (2009年)
I. Wertfrei - II. Parabolic bike - III. Slow - IV. Scherzo - V. Fission - VI. Isaac - VII. Flowing
ピアニストのレイフ・オヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes)にピアノ・リサイタル曲を依頼された事にインスパイアされたそうです。
I. WertfreiはPoemsの延長線上にありますが、徐々に調性の薄い技巧的な曲も入りますね。いかにもコンサート向きな荒々しい曲もありますが、それでも個性的な何かが感じられません。

A Padmore Cycle (2010-2011年)
[on poems by Hans Aschenwald & Alois Hotschnig] I. Ich schreibe heute durch - II. Almauftrieb - III. Hart am Herz - IV. Familie Numero drei - V. Hunger nach Heimat, die keine mehr ist - VI. Los los - VII. Ferdl - VIII. Und beim Weggehen schmilzt aus den Augen der Schnee - IX. Lange zögern die Steine - X. Dein Wort mein Blindenhund - XI. Der Körper des Vogels am Weg
ハンス・アッシェンヴァルトとアロイス・ホッシニヒの自然や死を謳う散文詩を元に書かれています。それを現代音楽を得意とするイギリス人テノール、先日もパリ管と来日したマーク・パドモア(Mark Padmore)が歌い、ラルヒャー本人がピアノ伴奏をしています。
全体を静が支配しながら、時折短い烈が現れる歌とピアノです。歌は抑揚薄い展開で一部語りにもなります。ピアノも単純音階でオブリガートというよりも対位法的です。全体がフラットに感じてしまいます。
 ★試しにYouTubeで観てみる?
  プレミアコンサートのメイキングビデオで本人が自然との関わりを語ります。
  BBC Symphony Orchestraヴァージョンですね。




ピアノ曲はいずれにしろ面白みはありません。新しさも見当たりませんね。声楽曲も同じです。駄耳の私には残念なくらい退屈です。m(_ _)m



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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