デュティユーのヴァイオリン協奏曲「夢の樹」聴き比べ:スターン、カピュソン

アンリ・デュティーユ(Henri Dutilleux, 1916/1/22 - 2013/5/22) はフランスの現代音楽家で、以前この曲を含むアルバムで経歴・楽風を紹介しています。前衛ではありませんが、調性感の薄い幽幻さは好きな音楽です。

これも11/19(土)の都響/大野和士のコンサートの予習、第三弾ですw
すでに「ペレアスとメリザンド」のシェーンベルク盤フォーレ盤の聴き比べはアップ済みです。
ヴァイオリン協奏曲「夢の樹 L'arbre des Songes (1985年)」はアイザック・スターン(Isaac Stern)の還暦祝いに作られた楽曲で、4部+3間奏曲(I. Librement - Interlude 1; II. Vif - Interlude 2; III. Lent - Interlude 3; IV. Large et anime)構成です。
この曲を聴く時に、構成を殊更に意識する必要はないと思います。繊細で変化に富んだヴァイオリンと、フランス音楽らしい幽幻さのオケの楽しみですね。

多分この2枚しか所有していないと思うので、当然スターンからです。(記憶にないアルバムや全集にカップリングされているかも…)



Isaac Stern(vn) / Lorin Maazel(cond.) Orchestre National de France
 例によって陰鬱で美しいデュティユーですが、スターンは繊細かつ大胆な彼らしい演奏で答えます。
細く切れそうな繊細な音色から、弾けるピチカート、伸びのある大胆な弦の音まで表情豊かです。特に全体を通して寒色系で、切れ上がる刃物の様な音色は素晴らしいですね。
幽幻な音色を美しく奏でるのは、やはりマゼール指揮フランス国立管弦楽団ならではでしょうか。細かな打楽器による煌びやかさを伴った隠的な美しさが、この曲にはぴったりですね。
 ちなみにこれが世界初録音で、初演もこのメンバーでパリのシャンゼリゼ劇場で1985年11月5日に行われました。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?


Renaud Capuçon(vn) / Myung-Whun Chung(cond.) Orchestre philharmonique de Radio France
 暖色系まろやかなイメージのルノー・カピュソンと正攻法的な印象のミュンフンの組合せですね。vnの音色は朗々と鳴り響きます。オケも堂々たる演奏です。
繊細な幽幻さよりもキレキレ・ドンシャン的演奏ですね。好みの方向とは違います。



静的で幽幻で繊細かつ豪放なvnと オケの幽幻さがマッチするスターン盤が断然素晴らしいですね。それがデュティユーが望んだ音楽なのでしょう。^^v

コンサート当日のvn庄司紗矢香さんだと大胆部分は想像がつくのですが、繊細な細い切れ味の部分がどうか楽しみですね。危険な香りも...w


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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